幟(のぼり)文化 Part.2

 

以前のブログで、葛原の幟文化について書きましたが
その周辺地域にもあると少しばかりご紹介もしました。

↓以前のブログ記事はこちら
http://sanuki-shishimai.info/blog/2015/06/17/post_195/

秋祭りになると、多度津町、善通寺市で大きな幟を見かけます。
丸亀市や琴平町の一部地域でも見かけます。

神社の沿道に並ぶ幟とは別に、各獅子組で持っている背丈以上の大きな幟。

その使われている生地も、沿道に並んでいる幟とは違ってしっかりとした厚手の生地で作られています。刺しゅうも入ってたりしますので、肩に担げばずっしりした重量を感じることができます(笑)

 

葛原正八幡神社【仲多度郡多度津町葛原】 秋祭り[大木獅子組の幟]

 

本祭りでは、その幟を立て掛け獅子舞をする光景を神社で見ることができます。

 

西木熊野神社【善通寺市】 秋祭り[ 西木熊野神社(善通寺市)]

 

大木獅子組の祭りの準備では、道具と一緒に幟も準備できているか必ずチェックをしますので、幟は獅子と同じように大切な物の1つとなっています

僕が知る限りでは、幟文化は中讃地域、主に、多度津町、善通寺市、その周辺地域に限られた文化だと思われます。
幟は、祭りの進行を見ていると各地域によってその役目も違ってたりします。

例えば、丸亀市にある中津八幡神社の秋祭りでは、行列の時に獅子ではなく各獅子組の幟が神輿の後ろに付いて進んでいきます。

 

中津八幡神社【丸亀市】 秋祭り[ 中津八幡神社(丸亀市)]

葛原では、獅子と一緒に幟も持っていくので、幟だけが移動していくということはありません。
地域によって使われ方も違うのだと、その光景を目の当たりした時は驚きました

さらに同じ多度津町の春日神社の秋祭りでは、幟と一緒に別の物を見ることができます。

 

春日神社【仲多度郡多度津町山階】 秋祭り[ 春日神社(多度津町山階)]

吹流しです。

このブログでも度々出てくる水野さん曰く、
幟と一緒にある吹流しは、多度津町山階でしか見たことがないと
初めて見た時は驚いたそうです。

 

このように地域によって、独自の色を出している幟文化。
個人的には、祭りの派手さを演出してくれますので好きな文化でもあります

今後も、各地域のお祭りで見かけた時は、どのような使われ方をしているのか見ていきたいと思います

 

 

讃岐の獅子舞 綾川の獅子舞

 

管理人の個人的なお話にはなりますが、獅子舞に関する綾川町の催し物が、
綾川町の生涯学習センターで開催されます

催し物のタイトルは、

「讃岐の獅子舞 綾川の獅子舞」

その展示に、「写真房 葛(かずら)」から、約30点ほど作品を提供させて頂きました。
※「写真房 葛」は、僕が写真活動をしているグループ名。

 

讃岐の獅子舞

 

色々なご縁で、綾川町が開催する催し物にご協力できたことに嬉しく思っております。

お声をかけて頂きありがとうございました。

イベントの内容としては、綾川町の獅子舞や讃岐の獅子舞に関する展示です

また、8月28日(日)14:00から、綾川町の獅子舞と香川県全域の獅子舞についての講義も開催されます。
講師の水野さんは、度々このブログでも出てくる方ですが香川県の獅子舞やお祭りに精通している方です。

香川県の獅子舞にご興味ある方、お時間のある方はぜひご来場ください

 

「讃岐の獅子舞 綾川の獅子舞」
日時:8月23日(火)〜9月4日(日)
場所:生涯学習センター研修室(綾歌郡綾川町滝宮318番地)
【講座】
日時:8月28日(日)14:00~
場所:生涯学習センター研修室
講師:水野 一典氏

内容:綾川町の獅子舞の歴史や香川県の獅子舞について、香川県内の写真パネルの展示

 

 

大木獅子組の油単 新しい発見

 

大木獅子組で現在使われている油単は、武者絵など図柄が入っている油単ですが
祭り以外では、その前に使われていた油単をよく使用しています。

 

大木獅子組の獅子

 

その油単は、決して派手とはいえない油単で
どっちかっていうと地味な方だと思います。

ただ、個人的にはその地味なところにある渋さが気に入っています(笑)

他の人から見ると地味で終わるかなとずっと思っていたんですけど

意外にも

「シンプルだけど渋い」とか

「こういうのもいいね」

と、有り難いことに関心を示してくれる人もちょこっといたりします。

そういう意見を聞くと独りで勝手に喜んでいますが(笑)

 

そしてある時、上記の画像を見たとある方から

「これうまいことしているな」

と、これまでとは違う発言が

 

どういうこと

 

と、もちろん思ったのですが、よくよく聞いてみると驚きの事実が

緑と赤の油単、一見ただの色違いの油単にも見えますが
実は、柄の配置が緑と赤とで対照的になっていたんです。

要は、向き合わせるとお互いに鏡を見ている状態になっているんです。

1枚単位で見てみると、柄が左右で微妙にずれているなと昔から気づいていたのですが
そのずれが、まさか色違いの油単と対照的になっていたなんて、、、

驚きました

しかも小さな頃から見ていた油単なのに、この歳で知ることになるなんて(笑)

 

大木獅子組は、夫婦獅子ですのでまさにうちの為に作られたんじゃないかと思うぐらいの今回の発見

私的には、歴史的な大発見に値する出来事でした(笑)

 

もうかなりくたびれてきているので、いつかは復刻という形で新しく生まれ変われないかなと密かに思い中です(笑)