小さな獅子頭を通して感じる歴史

 

最近、小さな獅子頭をうちで預かることになりました。

それは、髪の毛がとてもごわついている程、古い小さな獅子頭

触ると抜け毛も酷いということで預かることになったわけですが、髪の毛以外はとてもいい状態の獅子頭です。

このまま放置も何かかわいそうだなということで、ちょっとしたメンテナンス。

 

宮武の獅子頭
宮武の獅子頭

 

抜け毛対策をして、、、

 

宮武の獅子頭
宮武の獅子頭
宮武の獅子頭
宮武の獅子頭

 

うちに来た時よりも、凛々しい獅子頭に変わってくれました

このサイズの獅子頭は、今では手に入れるのもなかなか難しい物です。

以前に、このサイズの獅子頭が出回っていた時代があったという内容のブログを書いたことがあるのですが、こうしてその獅子頭を目の前にしていると何か職人さんの歴史に少し触れているような気がします。

↓以前のブログ記事はこちら
昔の獅子頭事情

物産品などを置いているお店などへ行けば、今も飾り用から小さなお子さんが持てるような獅子頭まで、いろんなサイズの獅子頭を手に入れることはできます。
ただ、その獅子頭と比べると、本職の職人さんが手掛けている獅子頭はさすがといべきかそのクオリティはとても凄い物です。

ただ、小さいからといって侮るなかれ

獅子舞で振っている獅子頭と製法はほぼ変わらないのもあるのですが、小さいから逆に作業がしづらくなる箇所が出てきたりと手間になる場合もあるそうです。

確かに、サイズが大きいと手を入れやすい箇所も、小さくなれば入れづらくなる、、、

職人さんから、その話を聞いたときは確かにと妙に納得したものです。

ということで、偶然にもうちにやって来た小さな獅子頭くん。
いつまで預かることになるかはわかりませんが、それまでに残りのメンテナンスを終わらして目に焼き付けておきたいと思います(笑)

最後に、この獅子頭ですが宮武の獅子頭だそうです。
特徴的に宮武だろうと思っていたのですが、宮武の獅子頭は黒のイメージが強かったので、気になって2人の職人さんに鑑定してもらったところ、宮武で間違いなさそうです。

このサイズの獅子頭は、丸岡もたまに見ることがあるので、当時の先代の職人さんたちが頑張ってきた結果、こうして今も目にすることができるのかなと思いました

 

「小さな獅子頭を通して感じる歴史」への2件のフィードバック

  1. いつも楽しく拝見させていただいております。出来ればで結構ですので宮武さんの小型猫獅子、持ち手側から見た内部画像を公開していただけると嬉しいです。
    また質問ですが猫獅子の顔の毛はどうやって植えているのでしょうか?1本ずつボンドで植え付けるのでしょうか?お暇な時で結構なので宜しくお願いいたします。

    1. あまりコメントがつくことのないブログですので、見逃していました汗
      返信が遅れまして申し訳ありません。

      持ち手側の画像ですが、一時的にですが持ち主にお返ししていますので、
      また戻って来るようであれば撮影しておきます。
      猫獅子の顔の毛についてですが、職人さんによって変わってくると思いますが
      ある程度束にしてボンドで植え付けています。
      文章ではちょっとお伝えしづらいところではありますが汗

      いつも果たして見てくれている人はいるのだろうか?
      と思いながら更新していますので、こうしてコメントが付くのは嬉しいです。
      コメントありがとうございました。

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