ワークショップ【天狗房 葛】今年は宇多津町

 

お久しぶりです

以前の投稿から、約1年ぶりの投稿となりました

今年もコロナウイルスの影響は強く、多くの地域の神社で縮小、中止という選択を取らざる負えない状況だと思います。

管理人の写真活動も、その影響を受けていますが活動自体は続けておりますので、また頃合いを見ながら活動のご報告をできたらと思っています

放置しているわけではありませんので、また思い出したタイミングでもいいのでサイトに遊びに来ていただければ、もしかしたら更新されているかもしれません(笑)

さて、1年ぶりの投稿は告知させていただきます

 

ワークショップ【 天狗房 葛 】を開催します

 

ワークショップ【 天狗房 葛 】
ワークショップ【 天狗房 葛 】

 

今年の開催は、宇多津町です

ちなみに、ワークショップ【 天狗房 葛 】とはなんぞや?

と思われている方もいらっしゃるかもしれませんので、少しばかりご説明をします

香川県の秋祭りで見る獅子頭、天狗のお面と同じ張り子で制作している小面に彩色をするワークショップ。

 

ワークショップ【 天狗房 葛 】
ワークショップ【 天狗房 葛 】

 

ワークショップで張り子に触れてもらい、できた作品を通していろんな楽しみを見つけてくれたらという想いで開催をしております

ぜひこの機会に手にとって、彩色してみてはいかがでしょうか

※新型コロナウイルス感染予防の観点から、午前、午後の部共に数に限りがございます。
※無くなり次第、応募を締め切らせていただきますので予めご了承ください。

[ 開催日 ]
11月6日(土)、11月7日(日)
【午前の部】10:00~11:30
【午後の部】13:00~14:30
※お面の種類は、先着順でお選びいただきます

[ 材料費 ]
2,000円

[ 開催場所 ]
「うたづ海ホタル」 香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4

 [ 事前お申し込みフォーム ]
https://kobo-kazura.com/workshop/

[ お問い合わせ先 ]
info@kobo-kazura.com

 

ワークショップ『天狗房 葛』いよいよ開催!

 

小さい頃、葛原のお祭りでは天狗・烏天狗が沢山うろついていました。

多度津町葛原の秋祭り(1970年頃)
多度津町葛原の秋祭り(1970年頃)

 

当時は、太鼓ぶちが終わると、そのままダカに進級
少し大きくなった子供達が、ダカに扮していました。

それでも、小さな子にとってはとても怖い存在です

今では大きなお子さんを持つお父さん達も、当時はやんちゃな子供。

二人乗りで自転車に乗り追いかけまわしたり、BB弾を打ってきたりと、逃げ回る沢山の子供達

今思えば、飛び道具は卑怯ですよね(笑)

当時のダカは子供達でしたが、今は、、、

 

ダカ(葛原正八幡宮 2018)
ダカ(葛原正八幡宮 2018)

 

大きなダカさん達が、秋祭りで盛り上げてくれています

 

そんな管理人にとっても思入れのあるダカのお面は、獅子頭と同じ張り子で作られています。

職人さんが、獅子頭と同じ製法で一つ一つ作り上げている伝統工芸品。

普段、なかなか手にすることのない張り子のお面ですが、ワークショップを通して手に取ってもらおうと、ワークショップ『天狗房 葛』を明日から2日間開催します。

ワークショップ『天狗房 葛 』
ワークショップ『天狗房 葛 』

 

用意している張り子のお面は、職人さんとほぼ同じ材料と製作工程で制作をしました。

5種類の型のうち、白、黒、赤の3色から選べます。

同じ型でも、色によって雰囲気も違いますので、塗り方によってはさらに個性なお面へ変貌します

昨年、開催したワークショップでは、、、

天狗・烏天狗絵付けワークショップ
天狗・烏天狗絵付けワークショップ
天狗・烏天狗絵付けワークショップ
天狗・烏天狗絵付けワークショップ
天狗・烏天狗絵付けワークショップ
天狗・烏天狗絵付けワークショップ

 

沢山のお面と出会うことができました

一人一人個性のあるお面を仕上げていく様子を見ていると、とてもワクワクしてきます

今回の開催地は、ダカ文化が盛んな善通寺市

今度は、どんなお面と出会うのかとても楽しみです

 

ワークショップは、当日受付もしております。

基本的には、丸山八幡宮の拝殿内での色塗りとなりますが、定員に達した場合はソーシャルディスタンスを考慮し、屋外、もしくは社務所の利用となりますのでご了承ください。

【 開催日時 】
7月11日(土)、7月12日(日)
[ 午前の部 ]10:00~11:30
[ 午後の部 ]13:00~14:30
※お面の種類は、先着順でお選びいただきます。

【 開催場所 】
丸山八幡宮(香川県善通寺市善通寺町2342)

【 参加費一人 】
2,000円

【 応募フォーム 】
https://kobo-kazura.com/workshop/

【 応募フォーム申込受付締切 】
7月11日(土)17:00

【 お問い合わせ先 】
info@kobo-kazura.com

 

塗り獅子(唐獅子)と猫獅子(毛獅子) -香川県の獅子舞 –

 

大木獅子組[獅子頭(修理後)]
大木獅子組[獅子頭(修理後)]
 

 

香川県の獅子舞は、張り子の獅子頭が広く使われていますが、主に塗り獅子と猫獅子の2種類になります。

では、香川県ではどちらが多く使用されているのでしょうか?

 

獅子舞[ 香川県高松市 ]
獅子舞[ 香川県高松市 ]
 

 

周辺地域も含め、ほぼ猫獅子ばかりという地域もあります。
そのような地域では、地元以外でも、近辺の祭りでは猫獅子が多く使われているので、稀に見かける塗り獅子を見れば、ここは珍しい獅子組だと思うかもしれません。

 

本浦若連中 [ 坂出市瀬居町 ]
本浦若連中 [ 坂出市瀬居町 ]
 

 

それとは逆に、ほぼ塗り獅子ばかりという地域もあります。
そこの地域でも、周辺地域は塗り獅子ばかりなので、近辺で猫獅子を見ればここは珍しい獅子組だと思うかもしれません。

 

このように、地元以外の周辺地域でも、使用されている獅子頭は同じなので、それが当たり前で、あまり見かけないものは珍しいと映ります。

 

では、思い切って香川県全体で見てみるとどうでしょうか?

東讃は、猫獅子が多く使用されていますが、中讃に近づくほど、塗り獅子を見かけるようになっていきます。

中讃は、塗り獅子が多く使用されていますが、西讃に近づくほど猫獅子もチラホラと見かけるようになります。

西讃は、瀬戸内海沿岸沿いの地域は猫獅子を見かけますが、内陸の方では猫獅子もあれば、塗り獅子も使用されています。

地域で偏りはでますが、香川県全体で見ると、その数は塗り獅子も、猫獅子もそう大差なく使用されています。

ですので、どちらかが圧倒的に多く使用されているということはありません。

 

青木北山獅子組 [ 多度津町 ]
青木北山獅子組 [ 多度津町 ]
 

塗り獅子も、

 

村遣い2016
村遣い2016

 

猫獅子も、

どちらも香川県で多く使用されている、代表的な2種類の獅子頭だといえます(^-^)

 

ちなみに大木獅子組の場合は、夫婦獅子ということで雄が猫獅子、雌が塗り獅子と決まっています。
ですので、大木では猫獅子を見ると雄、塗り獅子を見ると雌という認識で小さな頃から慣れ親しんでいたので、他の地域で猫獅子を見ると、「あれは雄だ」とか、塗り獅子を見れば「あれは雌」だと言っていました(笑)

雄、雌というのは地域によって、あったりなかったりもしますし、西讃の一部地域では、茶色の猫は雌、黒は雄という使い分けもしていますので、地域によって様々というのは後になって知ったお話ではあります。

ただ、葛原は中讃地域にありますが、地元では両方ともあった獅子頭ですので、自然とどちらも好きになれたのは、偶然にしろよかったのかなと思います。

なぜよかったと感じるかというと、各地域を回っていると猫獅子も、塗り獅子も両方とも好きなので、どこへ行ってもテンションをあげて見れるからですが(笑)

まあ、ただのアホですね(笑)

 

最後に、西から東へと各地域を巡って、現地で見て肌で感じて思ったことですが、若干、塗り獅子の方が、香川県では多く使用されているのではないかという管理人の見解です。

もちろん管理人の勝手な見解ですので、なんの根拠もありません。
まだまだ行けていない地域もありますので、またこの考えも変わるかもしれませんが、とりあえず現在感じた感想ということで(^ ^)