葛原のお祭りでは、
金曜日の夜から葛原正八幡神社で始まり、
土曜日には地元の家々を回り、
日曜日が本祭りとなります。
前回のブログ記事で、家々を回る用語のお話をしましたが
大木獅子組では、その家々を回ることを「村遣い」と呼んでいます。
↓前回の記事はこちら
大木の地区は、約60軒ほどの家々を一軒ずつ獅子舞をしていきます。
家の中に上がらせてもらい
神棚にお辞儀をし、獅子舞を始めます。
何かしらの事情がない限りは家の中でしているのですが
その家の中で獅子舞をするということ自体、珍しい方だということが、
これまたこれまでの活動の中でわかってきたことです。
昔はしてたけど、今は外ですることが多い。
同じ葛原でも、他の獅子組ではそのような意見も聞きましたし、
これまで出会ってきた獅子組の方々のお話や、現地で見てきた祭りでも
外で獅子舞という形式が多かったです。
軒数が100軒を超えると、
その日に終わらすのが大変になってきますので
軒数が増えていってたら、また変わってきてた話だと思います。
でも、昔と変わらず今も同じことができているのは
地域の方々が受け入れてくれてるというのが大きな要因だと思いますが。
太鼓打ちの頃、先に家の中で待っていると必ず
「あんたどこの子な?」
と聞かれてたのをよく思い出されます(笑)
大変やったやろとジュースを出されたり、お菓子も用意されてたり、、、
そんなやりとりが、小さな時から地域の方とお話する機会にもなってたのかなと
今だから思えるところです。
これもまた大木地区の大切にしていきたい大切な文化ともいえるかもしれません。
村遣いは、早朝から夜にかけて獅子舞をしていきます。
とても大変ですが、家々の神様へ奉納をすることで
その地域の安泰にも繋がるのだと思えば
今の文化を大切にしていかないといけないですよね。