香川県で獅子組数が多い町は?

ふと、香川県で獅子組数が一番多い町はどこなんだろうと思ったので、現在、目にすることができる情報を頼りに調べてみました。

詳細に地域を調べあげたというわけではないので、ちょっとした参考程度に読んでください(笑)

まず、東讃で一番多いのは三木町でした

さすが、獅子たちの里と謳っている三木町。

町のPR動画等を制作しているだけあって、詳細に調べている資料もありました。

二条獅子連 [ 和爾賀波神社(三木町) ]
二条獅子連さん  [ 和爾賀波神社(三木町) ]

数えてみると、獅子組数は54
※今回、三木町の大獅子は外させてもらってます。

次に、中・西讃で一番獅子組数が多い町は高瀬町でした

上新名獅子若衆[ 横山神社(高瀬町) ]
上新名獅子若衆さん [ 横山神社(高瀬町) ]

その数は、なんと55~60組を超えるほどの数
※現在、活動されていない獅子組さんも含めての想定になります。

東西で似たような数になっているのは、興味深いところです
ただ、三木町、高瀬町の大きな違いは、神社の数とそこに所属している獅子組さんの数でした

三木町は、7社の神社で獅子舞が奉納されています。
1つの神社に、約10組ほどの獅子組さんが、秋祭りで奉納をしている地域がほとんどです。

高瀬町は、20社を超える神社で獅子舞が奉納されています。
1つの神社に、1〜5組ほどの獅子組さんが秋祭りで奉納をしています。
一番多い神社でも8組です。

ただ、高瀬町では地元の神社以外にも、別の神社の例大祭に奉納をしにいく地域もあります。
大水上神社では、地元の獅子組と別の地域の獅子組の15組で奉納をしています。

そのような風習のない地域の秋祭り好きの学生にとっては、2回も祭りがあるん
と、羨ましがるお話でもあり、獅子組の運営に携わる大人達にとっては、それはそれで大変だろうなと考えてしまうお話ですよね

このように、三木町では神社の数は少ないですが、1つの神社で奉納をしている獅子組数が多く、高瀬町では逆に神社の数が多く、奉納をしている獅子組数は、平均で5組を満たないほどです。

おそらくその土地の成り立ち、歴史や文化で、そのような違いが現れているのだと思います

宮立ち(大木獅子組)
宮立ち(大木獅子組)

ちなみに、大木獅子組の多度津町は28組ほどの数になります。

丸山八幡宮 秋季大祭 [ 善通寺市 ]
丸山八幡宮 秋季大祭 [ 善通寺市 ]

お隣りの善通寺市は、60組近く。

茶円原獅子組さん [ 畑田八幡宮( 綾川町)]
茶円原獅子組さん [ 畑田八幡宮( 綾川町)]

綾川町でも、40組は超えるほどだと思われます。

他の地域でも、獅子組数は多いです

まだまだ、出会っていない獅子組さんは沢山あるので、今後、管理人の写真活動を通して、どのような獅子組さんと出会うのか楽しみです

【 香川県の獅子舞メモ 】
・1つの集落に、獅子の道具を持っている地域が多いが、複数の集落で、獅子の道具を持ち回りで使用している地域もある。その年の秋祭りが終われば、来年担当になる集落へと引き継がれる。

提灯

 

大木獅子組では、メンバー総出で秋祭りの一週間前に、大木の地区にある荒神さんで建てるものがあります。

それは、

 

御神灯
御神灯

 

「御神灯」です。

夜になると、明かりが灯る御神灯。

 

御神灯[ 大木獅子組 ]
御神灯[ 大木獅子組 ]

 

祭りの時期になると見れるこの光景はとても大好きで、普段は人影もいない荒神さんですが、その時期はどこか温か味を感じる場所になります。

その御神灯に吊るされている「提灯」は、獅子組で管理をしていますが、所々破けていたりと、そろそろ先を見据えないといけないのかなという段階に来ています。

そこで、提灯の相場などを知る為に、知り合いの方々からの情報を得て、善通寺市にある提灯屋さんへ行ってきました(*^-^*)

 

なかなか雰囲気のあるお店に歴史を感じる店構え。

対応をしてくれた女性に、色々とお話を聞くことができたのですが、古くは明治時代から続くお店。

代々家族で担っていたそうで、女性の方もお嫁に来てから提灯作りを手伝うようになり、現在まで続けているそうです。

 

提燈
提燈

 

今は、絵や文字は娘さん、仕上げはその女性と分担して提灯作りをしています。

と、話が昔のお話から現在のお話へとなっていますが、話している内容がとても興味をそそられるものだったので、実はだいぶ長居してしまいました(笑)

どんなお話だったかというと、、、

例えば、獅子頭と同じで提灯にもシーズンがあり、依頼の数が少ない時期がある。
なので、それだけでは生活は厳しいということで、昔は表具屋も営んでいた。

等々、、、

昔の職人さんの生活事情などを聞いていると、以前、善通寺市の獅子頭職人でもある松下のおっちゃんから聞いた昔のお話と通じるものがありました。

↓以前のブログで、松下のおっちゃん話を書かせてもらいました。
「昔の獅子頭事情」

昔の獅子頭事情

また、以前は周辺にも提灯屋さんはあったそうですが、それらのお店も辞めていったそうです。
現在、提灯作りができるのも、娘さんが絵を描いてくれていることで仕上げができるということ、逆に仕上げができなくなればどうなるか、、、
どちらが欠けても成り立たないのだと感じました。

今回の提灯屋さんのお話を聞いて、伝統工芸を続ける難しさ、それを伝える難しさを改めて知れたような気がします。

伝統工芸というのも、なかなかに難しい世界。

だからこそ、奥深さもあって作品を通して魅了されるのかもしれません(*^-^*)

 

本来は、提灯の相場を知る為に行ったはずが、出てくるお話が管理人にとって、とてもそそられるもので、ついつい質問などをしていると長居をしてしまった今回のお店訪問。

また提灯をお願いすることになる時は、ちょこちょこと顔を出すようになるかもしれませんので、またいろんなことを聞いてみたいです☆

突然の訪問でしたが、丁寧に対応してくれましてありがとうございました(*^^*)

 

 

善通寺市獅子舞サイトを公開しました

 

善通寺市のサイトでは、善通寺市の獅子組を紹介しているページがあります。

多度津町民からすると、なんとも羨ましいサイトです

ただ、市のサイトを利用しているので、入り口がわかりづらいのが勿体ないと以前から思ってまして、昨年からその入り口のサイトを制作できないかと構想してました。

色々とご縁があり、善通寺市の獅子組ページに携わっていた広報の方からご了承も得ることができたので、制作を進めることにしました

ありがとうございます

管理人自身は、多度津町葛原の人間なのでどうしてまた?と思われるかもしれませんが、これまでの写真活動を通して善通寺市、多度津町と影響し合っている地域だと知りました。

多度津町葛原も、影響を受けている地域だと思います。

そして、善通寺市の獅子組の方々とも繋がっていったのも大きなきっかけかもしれません。

せっかく素晴らしいサイトがあるのに、もっと沢山の人に見てもらえたらという思いで公開しました

ぜひ多くの方が目にするようなサイトになればと願っています

ちなみにビジュアルを意識して制作していますので、スマホにも対応していますが、可能であればぜひパソコンで見てみてください(笑)

 

善通寺市獅子舞サイト
善通寺市獅子舞サイト

[ 善通寺市獅子舞サイト ]
http://sanuki-shishimai.info/zentsuji/