中讃地域の獅子舞 – 香川県の獅子舞 –

 

西から東へと各地の祭りの撮影に行くようになって、気づけば約5年ほど経とうとしています。

香川県の獅子舞文化の分布も少しずつ見えてきたのですが、最近よく思うのは、中讃地域の獅子舞の文化はかなり色んな文化が濃密に密集している地域だということです。

 

大木獅子組

西木熊野神社【善通寺市】 秋祭り

 

鳴り物の種類も多く、リズムも様々。
獅子頭も、塗り獅子が基本的に多いのですが、猫獅子も使われています。

獅子舞の流儀というものがあれば、逆に流儀がない地域もあります。
高低差の激しい獅子舞もあれば、動きがゆっくりな獅子舞もあったりと、似ている舞をしている地域はあまり見ない程、舞い方も様々です。

 

獅子舞 [ 香川県仲多度郡まんのう町 ]

 

また、土器川周辺の地域では毛獅子文化が集中してあったり、坂出市では獅子だんじりがあったりもします。

 

葛原正八幡神社【仲多度郡多度津町葛原】 秋祭り

春日神社【仲多度郡多度津町山階】 秋祭り

 

葛原にもある、非常に大きな幟を持って各家を回っていく案内幟は、周辺地域にもある文化ですが、その文化もその地域にしか見られない風習です。

神社に石の舞台、神楽台があるのも中讃地域で見られるものだそうです。

 

ダカ(天狗)
ダカ(天狗)

 

そして、天狗、烏天狗のダカ文化。
子供にとっては、とても恐ろしい存在の天狗、烏天狗も中讃地域に見られる文化です。

中讃といっても、そんなに広い区域ではない地域に、なぜこんなにも集中して沢山の文化があるのか、、、

西と東とで挟まれているからなのか、集中して文化が集まっていった場所だったのか、地域性や、歴史上の出来事でそうなったのか、、、、

考えれば考えるほど不思議で、それだけ撮影に回っているだけでも楽しい場所でもあります。

そのような沢山の文化が密集している中讃地域にある多度津町葛原。
葛原にしかない祭りの文化も、もちろんあります。

地元の文化を今でも大切にしている周辺地域に恥じないよう、僕達も大切にしていきたいですよね(*^^*)

 

 

ワークショップのその後

 

管理人の個人的なお話になりますが、昨年の多度津フェスティバルでは、仲間達と一緒にダカの面に彩色をするワークショップを開催しました。

 

ダカワークショップ
ダカワークショップ
ダカワークショップ
ダカワークショップ

 

初めての試みでしたので、ワークショップにどのぐらいの人数が集まってくれるのか不安もありましたが、おかげさまで午前、午後の部ともに定員に達しました

 

ワークショップレクチャー
ワークショップレクチャー
ワークショップのダカの面
ワークショップのダカの面

 

その後、ワークショップで配った面はどのようになっているのか気になりましたが、それを知る手段はありませんでしたので、思い出の品として残っているといいなと思いながら終えた、初のワークショップ。

それから1年、今年の多度津フェスティバルではとても嬉しい出来事がありました

多度津フェスティバル当日、大木獅子組の演舞前のことですが、待機しているところにご家族と一緒に僕のところへと来る一人の男の子が

その手には、昨年開催した時に配った面が

 

ワークショップに参加してくれた子が見せに来てくれました

 

なんと、ワークショップで彩色した面をおじいちゃんが綺麗に仕上げてくれたそうで、髪の毛まで付けた状態で見せに来てくれたのです。
わざわざ、こうして僕を探して見せに来てくれるなんて思ってもみなかった出来事に、もう言葉では表現しきれない程の喜びが込み上げてきました

ただ、昨年は天狗を手に入れたので、今年は烏天狗をと決めてたそうで、今年開催しなかったことに何か申し訳ない気持ちもあったり

でも、ワークショップ自体を辞めたわけではありませんので、また機会があればその時はぜひよろしくお願いします

 

そもそも、ダカのワークショップを開催したのは、香川県で使われている多くの獅子頭は張り子で作られていて、その形状も県外では見られないものが多いです。

僕もそうでしたが、他のお祭りやイベントなどへ行かない限りは、そのことを知ることもありませんし、どのような材料で作られている物なのかもわからないことです。

特に、祭りに携わっていない子供たちは知る由もありません。

なので、獅子頭と同じ製法で作られているダカの面を使って、ワークショップをできないかと考えたのが始まりです。

するからには、職人さんと同じ手作りと製法で

 

面の制作
面の制作

 

と、始めたワークショップ用のミニ面作り。

型から作り、紙を貼りつけ、色を塗り、、、
当初は、ひどい仕上がりに悩んだりと大変でしたが、あらめたて職人さんの凄さを感じることもできたので、僕たちにとってもすごくいい経験になりました

子供達が、それらの手作りで作られた物を手に取って彩色をすることで、何か感じ取ってくれればという思いや、大人達にも一緒に楽しんでもらいたいという思いもありましたので、ご家族と一緒に男の子が見せに来てくれた今回の出来事は、ワークショップを開催してよかったとあらためて思うことができました。

これはまた、パワーアップをして第2弾を開催しないといけないですよね

頑張らないと(笑)

 

 

烏天狗の型に挑戦! Part.04

今年、とあるきっかけで烏天狗の型に挑戦することになりまして
ここのブログ記事にも、制作過程を載せていってたんですけど、、、

 

実は、既に完成をして無事に割れずに綺麗に乾いてくれましたhappy02

 

 

 

烏天狗の型完成

 

 

初めは、いろんな型を参考にしてたんですけど
どうせならオリジナルがいいなと、
思いついた模様を入れてみたり
なんとか様になったかな??

 

当初は、初めて制作する型だし割れたら嫌だなと
焼かないでおこうと決めてたんですけど
今後も残しておくのなら焼く方がいいということで
この型を焼くことにしましたsign01

 

無事に焼けるか、、、爆発しちゃうか、、、
焼く時が来たら、めちゃドキドキしてそうcoldsweats01

 

でも、慣れている職人さんでさえ
割れることはあるらしいので、
こればかりはわかんないそうですshock

 

まだいつ焼かれるかはわかんないんで
またその時が来たら結果報告をいたします(笑)

 

あらためて、これまでの制作過程を、、、、

 

 

 

烏天狗に挑戦!part.07

 

 

いやぁ、、、こうして見ると変わっていった様子がわかるんで
ちょっとしみじみしちゃいますねw

 

もし無事焼くことができたら
次の段階ですなdash