烏天狗面作り

獅子舞の担い手であっても
獅子頭がどのように作られているのか
天狗や烏天狗も、どのようにして出来上がっているのか
知らない人が大半だと思いますflair


僕自身もそのうちの一人だったわけで、
個人的な写真活動などをしていなかったら
おそらく一生知らないまま終わってたのかも?

と思ったりもします。

 

ということで、せっかく職人さんから知ることができた
烏天狗の制作過程(一部)をご紹介いたしますhappy01

 

 

まずは、、、

 

烏天狗作りPart01

 

この塊は何だと思います?

そうこれが、獅子頭や面の形を成している紙、、、
和紙なんですeye

和紙といっても年代物の和紙。

古くは江戸から大正、昭和初期もあるのかな?
帳簿などに書き留める為、和紙で管理していた時代の年代物。

この時代の和紙は、とても丈夫なのだそうです。

それを濡らして一塊になっているのがこの写真camera

 

そして、、、

 

 

烏天狗作りPart02

 

それを伸ばして~、伸ばして~
広げていきます。

この時点で破れることがないのが
年代物の和紙flair

 

そして伸ばした和紙を、、、

 

 

烏天狗作りPart03

 

粘土で作られた烏天狗の型の上から被せて
押して押して形づくっていきます。

この作業もけっこう大変で、
ただ被せればいいというわけでもなく
細かな作業が途中ありました。

 

そして、、、

 

烏天狗作りPart04

 

一塊の和紙が、このように最終的に烏天狗の面の形になりましたwink

 

これはあくまで一部の作業工程なので

型から抜いた後、色々と作業はあります。

 

なかなか目にすることのない作業工程を見させてもらえて
獅子頭や面の大切さというか
職人さんの手によって生まれた物を
もっと大事にしていかないととつくづく思いました。

 

職人さんの話を聞いてるだけでも、制作へのこだわりが半端なく
そのように作られた道具を粗末に扱わないよう
気をつけていかないとと思います。

 

職人さん、これからも獅子頭、面のこと等々
学ばさせてもらいますねsign01(笑)

 

 

ダカ文化

烏天狗の型(讃岐の面)

 

獅子頭の修理をお願いして以来、
入り浸っている某工房にて撮らしてもらった烏天狗の面の型camera

 

この面も、型に和紙を張り合わしていく香川県の独自の製法で作られるのですが
地元、多度津町葛原でも、祭りになるとこの面をかぶった集団が現れてました(笑)

 

ダカが来たsign03

 

と小さい頃は、追いかけられながら逃げ回ったなぁ(笑)

 

去年から始めた写真活動で各地の祭りへ行って少し気づいたことが、、、

このダカ文化ですが、東讃、西讃にはほとんど見かけないeye

 

行列に天狗の面があったり、天狗の面に装束を着た人がいたりするのですが
僕が慣れ親しんでいる面ではないんですよね。

 

じゃあ、どこにダカ文化があるの?となるのですが、、、

 

中讃地域、特にすごく盛んなのは善通寺市flair

 

 

12/10/14(日) 丸山八幡宮秋季大祭

 

善通寺は、個人で面、衣装を揃えるという強者ぞろいw
それだけダカという文化が、祭りに欠かせない存在なのだと思います。

むしろ憧れに近い存在なのかもしれません。

葛原にもダカ文化はあるので、小さい頃は憧れたもんなぁconfident

 

その次に見かけるのは、、、
一部になるかもしれませんが多度津町。

 

数的にいえば葛原が一番盛んな方になるのかな?

葛原は善通寺とは違って、太鼓打ちが終わった小学生が面をかぶるという伝統です。

大人がかぶった方がすごく迫力があるんですけど、なぜか葛原では小学生flair

 

でもおかげで、早く面をかぶりたいsign03

 

という憧れの存在ではあったけど(笑)

 

お隣りの南獅子組は、昔から子供の人数が多くて取り合いになってとかw

それだけ憧れの存在であったダカも、今では葛原の祭りで見かけることが少なくなりました。

子供達の憧れの存在でなくなったというか、興味が薄れてきているのかもしれません。

 

昔からある文化を廃れさすのはもったいないですよね。。。
一度消えてしまうと復活させるのはすごく大変ですし、
また憧れの存在にさせるには、大人達がかぶるというのも一つの選択肢かもしれません。

 

と、少し話がずれていきましたが
善通寺市、多度津町ときて、じゃあ他は??
となりますが、残念ながらこれまで行った地域で見かけることはありませんでしたwobbly

 

見かけても個人で買っていたり、
昔から根付いてたというわけではない感じだったかな?

 

満濃とか、山に近い側の方はまだ行ったことはないので
もしかしたらダカ文化があるかもしれませんが、
意外にダカ文化は一部の地域で盛んだということが、写真活動を通して知ることができました。

 

ところで、この写真に載せているのは烏天狗ですが、基本、天狗、烏天狗の2種類の面があります。

今でも不思議に思うことなのですが、天狗、烏天狗の面をかぶった人をなぜ「ダカ」と呼ばれるのか
この言葉はどこから来たのか気になるところです。

 

こればかりはネットでは、なかなか出てこないcoldsweats01

 

ダカに興味がある人は、烏天狗を気に入る人が多いという印象が個人的にはありますが
僕もその一人でした(笑)

 

でも、今は天狗の方が好きなんですよねconfident

なんか一番強そうで威厳がある感じが天狗なような気がするんですw

 

祭りでも、行列の先導は天狗がほとんどで
それだけ存在としては上なのかなと思ったりもします。

 

昔は、烏天狗が好きだったんですけど
年とともに面の好みも変わるのでしょうか??(笑)