葛原にもあったかもしれない『だんじり』文化

前回の記事でもご紹介した、
南獅子組さんの蔵で見つけた古い獅子頭。
まだその続きがありまして、、、
古い獅子頭だけでなく
まさか葛原にもあったなんてsign01
というものが、南獅子組さんの蔵で保管されていました。
南獅子組の蔵に保管されている「だんじり」
そう『だんじり』ですsign03
原型を保たれている状態ではありませんでしたが
人一人は乗れるほどの大きさはありました。
もしかしたら、このだんじりが使われていた頃は
中に人が入って、鉦もしくは太鼓を叩いてたのかもしれません。
そして、さらに目に入ってきたものが、、、
南獅子組の蔵に保管されている「だんじり」
「豊原」という文字。
多度津町は、「多度津」「豊原」「四箇」「白方」の区域に分かれていまして
葛原は、「豊原」の区域にあります。
母校の小学校も、「豊原小学校」という名称ですので
葛原の人間にとっては慣れ親しんだ文字。
今は、葛原、その近辺も含めて区域として「豊原」と呼ばれているので
住所として使われていない呼称です。
なので、現在、多度津町の区域の呼称として使われている「豊原」という文字を、葛原のお祭りで使われていたというのが不思議で、気になったので少し歴史を調べてみました。
多度津町葛原は、大昔は多度郡葛原村と地域名でした。
1890年(明治23年)の町村制施行に伴う合併により、葛原村、周辺の村も含めて豊原村が発足。
1942年(昭和17年)仲多度郡多度津町に編入され豊原村廃止。
「豊原」は、実際に地名として使われてた時代があったみたいです。
ということは、このだんじりは、
明治23年の発足から、昭和17年に豊原村が廃止されるまでの間に
どこかしらの時代で使われていたのかもしれません。
もしそうであれば、だんじりに「豊原」という文字が入っているのも
少し納得もできます。
う~ん、、、相当古いだんじりということか、、、
ほんと過去へ時間旅行ができるのなら
使われていた当時のお祭りを見てみたいsign03
と、思った今回の出来事でしたw
しかし、、、
ここまで「だんじり」に食いついたのは
これまで見てきたという過程もあったからかもしれません。
写真活動の傍ら、たくさんのお祭りを見に行っていると
獅子、太鼓台やちょうさ以外にちょくちょく目にするのが『だんじり』です。
訪れた先々で、現地の方とお話をする機会もあるのですが
昔はあったんだというお話も聞いたことがありますし
もしかしたら、今よりも『だんじり』の文化が香川県中で見られたのかなと思います。
昨年、坂出市林田町にある「総社神社」で見た獅子だんじり。
『だんじり』【総社神社 坂出市林田町】
だんじりに獅子頭が付いているという衝撃的な姿に大興奮(笑)
『だんじり』【総社神社 坂出市林田町】
その地域の方にとっては、当たり前の文化だと思うのですが
僕にとっては珍しい文化。
思わず写メを撮っちゃいましたw
そして、坂出市瀬居町にある「瀬居八幡神社」の秋祭りにも「だんじり」がありました。
『だんじり』【瀬居八幡神社 坂出市瀬居町】
瀬居本浦獅子連中の方に聞いたところ、一度は途絶えてたそうで
眠っていた「だんじり」を復活させ、現在、秋祭りでは欠かさず出しているそうです。
『だんじり』【瀬居八幡神社 坂出市瀬居町】
このように坂出市、他の地域にも「だんじり」を目にしてきたので
南獅子組さんの蔵で保管されていた「だんじり」を見た時は
かなり食いついて見てたと思います(笑)
葛原のお祭りは、もしかしたら今よりももっと派手だったのかもしれないよなぁ。。。
地元の歴史を知るというのも、大切なことかも知れないと最近よく思います。
もし葛原の古い写真や映像をお持ちの方がいらっしゃいましたら、
情報をお待ちしております(笑)