麒麟EXHIBITIONS -因幡但馬に息づく麒麟の謎-

 

瀬戸大橋 [ 2018/08/26 ]
瀬戸大橋 [ 2018/08/26 ]

 

8月最後の休日、鳥取県へと向けて瀬戸大橋を渡りました。

 

鳥取県 [ 2018/08/26 ]
鳥取県 [ 2018/08/26 ]

 

鳥取県への道中では、香川県とはまた違うのどかな風景を楽しみながら車を走らせました

管理人が向かう目的地は、鳥取県立博物館。

鳥取県立博物館では、8月26日まで、県内に伝わっている麒麟獅子や、縁深いさまざまな麒麟を集めた展示会が開催されていました。

その名も。「麒麟EXHIBITIONS -因幡但馬に息づく麒麟の謎-」。

 

おまつりトリピー [ 麒麟EXHIBITIONS ]
おまつりトリピー [ 麒麟EXHIBITIONS ]

 

現地に着くと、さっそくおまつりトリピーのお出迎えが(笑)

館内に入ると、徳川将軍家と麒麟獅子舞の礎を築いた、初代鳥取藩主池田光仲のルーツを探る歴史から始まります。
なぜ麒麟だったのか、いつから広まったのかという歴史を知ることができます。

さらに奥へ進むと、各地域の麒麟獅子と猩々を集めた展示を見ることができます。

 

麒麟EXHIBITIONS -因幡但馬に息づく麒麟の謎-
麒麟EXHIBITIONS -因幡但馬に息づく麒麟の謎-
麒麟EXHIBITIONS -因幡但馬に息づく麒麟の謎-
麒麟EXHIBITIONS -因幡但馬に息づく麒麟の謎-

 

1つ1つ表情の違う麒麟獅子と猩々。

ぱっと見でも、相当な数を集めた展示は圧巻でした

途中、兵庫県から居組麒麟獅子舞保存会さんの麒麟獅子舞の演舞を見ることができました。

 

居組麒麟獅子舞保存会(大歳神社)[ 麒麟EXHIBITIONS ]
居組麒麟獅子舞保存会(大歳神社)[ 麒麟EXHIBITIONS ]

 

鳥取県なのに、兵庫県?と思う方もいらっしゃると思いますが、麒麟獅子舞は鳥取県と鳥取県に近い但馬(兵庫県西部)にも伝わっています。

北海道にも伝わっているそうですが、それは、香川県の獅子舞も同じように北海道に伝わっている同じ理由だと思われます。

麒麟獅子のルーツから、実物展示、実演、ワークショップと内容も満載だった「麒麟EXHIBITIONS -因幡但馬に息づく麒麟の謎-」。

香川県とはまた違う獅子舞ではありますが、麒麟獅子舞が広まった時代などは香川県と重なるところがありました。

また、香川県の御神楽の舞いの1つで、猩々のお面をかぶり舞う「猩々の舞」というものがあります。

今回、展示会で展示されていた麒麟獅子の猩々のお面を見ていると、香川県の猩々のお面ととてもよく似ています。

何か遠い繋がりがあったりするのではないかと思うほどです。

もし繋がりがあったとしたらと考えると、ちょっとワクワクしてきますよね

そんなこんなで、とても楽しんだ管理人。

 

瀬戸大橋 [ 2018/08/26 ]
瀬戸大橋 [ 2018/08/26 ]

 

帰りはライトアップされた瀬戸大橋を渡り帰途につきました。

今回の展示会は、いつか地元でもと思えるような展示内容でしたので、鳥取県まで行けて大変よかったです

数年前に鳥取県や兵庫県西部のお祭りへ訪れた事があったので、また機会があれば現地のお祭りへ行きたいと思います

本当にいい旅でした

 

 

鳥取県の麒麟獅子舞と香川県の獅子舞

 

以前、鳥取県の麒麟獅子を見に、2、3年程かけて見に行ったことをふと思い出しました。

こういう獅子舞があると、見せてくれたとある画像。

これが獅子!?

と、見た瞬間に思わず口に出ました(;゚Д゚)

これまでの獅子舞というイメージを大きく変えさせてくれた「麒麟獅子」。

これは、一度見に行かねば!!

 

麒麟獅子 [ 田後神社(鳥取県) ]
麒麟獅子 [ 田後神社(鳥取県) ]

 

ということで、行ってきました(笑)

麒麟獅子は、その名の通り麒麟がモチーフになっていまして、顔は金色で角もあり、耳が逆立っているのが特徴です。

香川県でいえば油単に当たる胴幌は赤色で、背筋の部分は黒色です。
麒麟獅子舞には必ずといっていいほど、猩々がいます。

麒麟獅子もそうですが、猩々のお面も地域によって顔つきは違っているので、どの地域へ行っても必ず猩々の顔を覗き込んで見ていた管理人です(笑)

 

千谷麒麟獅子舞 [ 秋葉神社(兵庫県) ]
千谷麒麟獅子舞 [ 秋葉神社(兵庫県) ]

 

鳥取県内と、鳥取県の県境に近い地域の兵庫県の麒麟獅子を見に行きましたが、どこも他とまったく違う麒麟獅子舞をしていると見受けられるようなところはなかったです。

どの地域も、地域によって色はありますが、若干の違いはありつつも、これまで聞いたことや調べたことと、当てはまるような獅子舞をしていました。

いくつか見た中で、凄く印象に残っているのは宇倍神社での宵宮です。

 

麒麟獅子舞 [ 宇倍神社(鳥取県) ]
麒麟獅子舞 [ 宇倍神社(鳥取県) ]

 

そこで見た麒麟獅子は、その舞う姿に凄みを感じさせるような獅子舞で、神事での獅子舞は何ぞやと、あらためて考えなおされた舞でした。

 

麒麟獅子舞 [ 宇倍神社(鳥取県) ]
麒麟獅子舞 [ 宇倍神社(鳥取県) ]

 

実は、場所や日程を間違え、ただ鳥取県へ行っただけという年もありましたが((笑))、これぞ神事というような雰囲気の中での宵宮や、各地域の現地の方の優しさにも触れたりと、麒麟獅子の旅は、今の管理人の活動の糧となるいい旅でした。

 

では、同じく獅子舞のある香川県の場合、舞や、そのスタイルを説明しただけで、鳥取県の麒麟獅子舞のように、これぞ香川県の獅子舞!と説明できるのか、、、

それはこれまでのブログでも書かせてもらってますが、とても難しい、、、(;_;)

まず、西讃

 

八幡神社・須賀神社 [ 三豊市山本町 ]
八幡神社・須賀神社 [ 三豊市山本町 ]

 

東讃

 

男山神社 [ さぬき市 ]
男山神社 [ さぬき市 ]

 

西と東とで、まったくもって同じスタイルの獅子舞をしていないということ。

中・西讃の獅子舞しか見たことなかった管理人が、初めて東讃の獅子舞を見た時は、なんだこれはと大変驚きました。

その驚きは、他の県でこんな獅子舞があるんだと驚かされる印象と、同じだったような気がします。

それだけ違うということは、中・西讃と東讃とでは文化的に違うのかもしれません。

中・西讃の文化圏、東讃の文化圏で生まれたスタイルの違う獅子舞が、それぞれの地域で伝わっていったと想定すると、しっくりと当てはまるような気がします。

もちろん、中讃、西讃、東讃と見ても、地域で大きな違いはあります。
さらに細かく市町村単位で見ても、さらに違いが見えてきます。

このような香川県の獅子舞事情なので、鳥取県では麒麟獅子舞の説明がつくのに、香川県ではそれがなかなかできない、、、

となるわけです。

しかし、なぜこのような様々な獅子舞が、この小さな県で生まれたのか、ほんと不思議な県だと思います(笑)

県民性なのでしょうか?

はたまた地域性なのでしょうか?

歴史的な背景も含まれるかもしれません。

ですので、中途半端に伝えようとすると、

いやいや、一緒にしてほしくないんだけど、、、

という地域の声も上がってくることになりかねないので、管理人も写真活動をしている以上、そうならないように地道に県内の獅子舞を知っていく必要があるなと感じています。

どこへ行っても新しい発見ばかりの香川県の獅子舞。
そこが管理人にとって感じる、香川県の獅子舞の魅力なのかもしれません(#^^#)

まだまだ何年もかかるとは思いますが、いつかはうまく香川県の獅子舞をお伝えできればと思っています(*^-^*)

もちろん、地元の葛原のことも詳しく知っていきたいと思ってもいます☆

 

 

 

そうそう!!

麒麟獅子のお話で出てきた猩々ですが、実は、香川県にも猩々はいます(^^)

 

御神楽
御神楽

 

 

それは、お神楽で登場する猩々です。
香川県の猩々の面も、鳥取県の猩々と同じで赤塗のお面です。

お神楽で舞う猩々の舞は、香川県にしかない文化だそうですが、鳥取県の猩々と香川県の猩々、お互いに似たような顔つきのお面を見ていると、何か繋がりがあるのではないかと気になって仕方がありません(笑)