葛原では、八幡、北条、 大木、下所の4つの地域でそれぞれに獅子組を持っており、大木獅子組はその中の大木の地域から生まれた獅子組です。
大木獅子組は、大太鼓、地太鼓、鉦の鳴り物に、大太鼓は太鼓打ち(子供)、地太鼓、鉦は大人が叩き、そのリズムに合わせ二頭で舞う夫婦獅子です。
夫婦として舞うのは、葛原4組の獅子組の中でも大木獅子組だけです。
猫獅子(毛獅子)が「雄」、塗り獅子(唐獅子)が「雌」になります。
香川県仲多度郡多度津町葛原に鎮座する葛原正八幡神社では、毎年秋になると4組の獅子組が集まり盛大に祭りが行われます。
また、1月には「とんど焼き」、7月には「お神楽」と、季節の節目で様々な祭事も執り行われています。
道隆寺温故記によると、当社は、延久五年(西暦一〇七三)八月、道隆寺第十二代祐禅が勅を奉じて勧請した八幡宮五社(中津、山北、葛原、三井、堀江)の一つであって堀江の弘浜八幡神社、三井の八幡神社等と同じ頃に創建されたものである。 古くは、葛原郷の大社であって正八幡宮と奉称し、近郷の人々からは一国一社とも呼ばれていた。
志徳元年(一三八四)に本殿修理、天正十八年(一五九〇)に再建。
慶長一二年(一六〇七)に、修理した折、天正十八年の棟札が発見されたと伝えられている。その後、元和九年(一六二三)寛永九年(一六三二)慶安四年(一六五一)に修理を行い、さらに寛文九年(一六六四)拝殿、同十年(一六七〇)本殿再建。
寛保元年(一七四一)拝殿再建。
文政一二年(一八二九)随神門建立。
明治十四年(一八八一)幣殿及び拝殿改築。
昭和六年(一九三一)本殿を修理する棟修改築を重ねてきた。 明治四十年(一九〇七)十月二十四日神饌幣帛料幣帛料供進神社に指定せられた。
境内には老樟を含む多くの古木がうっそうと茂り、現在は県より「葛原正八幡宮社叢」として自然記念物に指定せられている。 この度、氏子の総意により拝殿の修築に併せて御手水舎の建築を行ったものである。
平成三年十月吉日