香川県の獅子舞

 

ここ数年、新聞記事やイベント情報など、「香川県の獅子舞」という言葉をよく目にするようになっています。

ふと「香川県の獅子舞」とはなんだろ?
と、思ったので考えてみました。

このブログでは、大木獅子組のサイトではありますが、管理人が県内各地へと訪れた祭りや獅子舞を不定期ながら書かせてもらっています。
県内を西から東へ巡っていますが、どの地域もその土地柄の特色が出ていて、とてもいい刺激をもらっています。

 

あやうたふるさとまつり[ 2017年11月5日(日)]
あやうたふるさとまつり[ 2017年11月5日(日)]

 

「香川県の獅子舞」と一括りにして、それらの地域の獅子舞を説明できるのかといわれると、、、

正直自信がないです(^^;)

では、香川県の獅子舞を全体的に見て、全て共通しているところはどこなのか、、、

 

大木獅子組[獅子頭(修理後)]
大木獅子組[獅子頭(修理後)]

 

「張り子の獅子頭」

だと思われます
※高松市香西町や、古くからの獅子頭が伝わっている地域などでは木彫りの獅子頭を使用されていますが、ここでは広く全体的に見てということで、申し訳ありませんが割愛させていただきます。

いやいや、鉦や油単があるだろ!

 

獅子舞 [ 香川県仲多度郡まんのう町 ]
獅子舞 [ 香川県仲多度郡まんのう町 ]

という声も上がるかもしれませんが、鉦がない地域も沢山ありますし、油単ではなく毛の獅子も土器川周辺地域では多く見かけます。

獅子舞の系統によって、使われる鳴り物の種類も変わってきますので、全て共通して同じ使われ方をしている鳴り物は、香川県の獅子舞では今のところ見たことはありません。

 

「讃岐獅子頭」

香川は全国でも獅子舞の盛んな地域です。
神社の祭礼に使われる獅子頭は、顎、耳、取っ手など一部を除き、張子の手法が使われています。
粘土の型に和紙を張り合わせ、型抜きをした後、胡粉や漆で素地を作り装飾を施します。
軽量で丈夫な乾漆作りが大きな特徴です。

香川県のサイトでは、香川県の伝統工芸として獅子頭をこのように紹介されています。

「香川県の獅子舞」を紹介するのであれば、、、

香川県の伝統工芸でもある、軽量で丈夫な乾漆作りの張り子の獅子頭を使い、その地域に伝わっている獅子舞を祭事で奉納をしている。
獅子舞の曲や、使われる鳴り物、獅子の油単(獅子の胴布)は地域によって様々で、舞も含め地域の特色が色濃く出ている。

でしょうか?

もっとうまくまとめれる文章力があったらよかったのですが(^^;)

ということで、このようにあれやこれやと考えても、、、

これぞ香川県の獅子舞!

といえるような代表的な獅子舞を、地域によって文化が違う香川県では見つかるわけもなく、言うなれば、張り子の獅子頭を使った様々な系統の違う獅子舞が伝わっているのが、香川県の獅子舞のいいところ、ということでしょうか(^^)

 

葛原正八幡神社 秋季大祭
葛原正八幡神社 秋季大祭

 

最後に葛原でまとめさしてもらいますが、葛原4組ともまったく違うリズム、獅子舞を毎年奉納をしているというのもこの地域の特色です。

大木獅子組の獅子舞も、似たようなリズム、舞いをしている地域と出会ったことはありませんので、その組の獅子舞で完結しているというのも、先代達が築き上げた葛原の特長的な文化なのかもしれません。

この小さな地域でさえ、それぞれの獅子組で違っています。
日本一狭い県で、様々な獅子舞が生まれたというのもなんだか凄い話だと思います。

 

結局は、香川県の獅子舞文化は凄いなとなりますね(笑)

 

 

新調

 

獅子頭や油単、道具の新調となると、祭りに関わる地域に住む人達にとっても大きな出来事です。

壊れたから直そう、古くなったから新しくしよう

と思っても、なかなか気軽に獅子組だけでは動けない話でもあります。

ですので、新調や大きな修理で動くとなると、その獅子組にとっても歴史的に大きな出来事の一つとなります。

まだ管理人は、大木獅子組で新調するということになった世代ではないので、未経験ではありますが、色々と活動をしていると、新調や修理の現場に居合わすこともあったり、新しくなった道具の撮影をさせてもらえたりと、新調される獅子組さんの生の声を聞けることがあります。

初めは悩みながら、職人さんと相談しながら進めていくのですが、段々と形になっていくのを目の当たりしていくと、完成までの期待の目に変わっていく姿に、ちょっと羨ましく思ったりもします(笑)

 

[ 獅子頭 ]

青木北山獅子組 [ 多度津町 ]
青木北山獅子組 [ 多度津町 ]
葛原正八幡宮 西獅子組 [ 多度津町 ]
葛原正八幡宮 西獅子組 [ 多度津町 ]
辨天組 [ 善通寺市 ]
辨天組 [ 善通寺市 ]
十五町獅子組 [ 善通寺市 ]
十五町獅子組 [ 善通寺市 ]
 

[ 油単 ]

本浦若連中 [ 坂出市 ]
本浦若連中 [ 坂出市 ]

油単の新調 – 香川県の獅子舞 –
(前回のブログ記事でも、本浦若連中さんの油単の新調を書かせてもらいました。)

 

画像の獅子頭、油単は、新調や修理で生まれ変わって、祭りでお披露目されたものです。
どれも個性が出ていて、撮影していても目立っていました。

昨年から今年にかけて、油単の構想段階から、出来上がるまでを少しだけですが、見させてもらうことができました。

以前は、獅子頭がかっこよくなくてはと思っていましたが、油単をこだわって制作するとここまでになるんだという衝撃を受けて、管理人自身も油単への思いが強くなっています(^^)

大木獅子組でもいつか新調する時は、これぞ大木獅子組というものを作ってみたいものです(^-^)

 

 

「讃岐の獅子舞」写真展を終えて

 

「讃岐の獅子舞」写真展
「讃岐の獅子舞」写真展
「讃岐の獅子舞」写真展
「讃岐の獅子舞」写真展

 

2017年11月12日(日)、綾川町立生涯学習センターで開催した「讃岐の獅子舞」写真展の最終日を迎え、無事終わることができました(^^)

スタートは、緩やかな感じで始まった写真展ですが、最終日へ近づいてくる程、設置していたアンケートボックスへの投稿も増えていき、最終日はこれまでで一番多い投稿数に、管理人自身も大変驚いたほどでした。

 

「讃岐の獅子舞」写真展
「讃岐の獅子舞」写真展
「讃岐の獅子舞」写真展
「讃岐の獅子舞」写真展

 

後で、生涯学習センターの職員さんに聞いた話ですが、最終日は沢山の人が来場してくれてたそうです。
ご来場して頂いた皆様、本当にありがとうございました。

管理人も、最終日は在廊する予定で考えていたのですが、急遽仕事が入り、それが叶わずそこだけが少し心残りでしたが、こればかりは仕方がないということで言い聞かせているところです(笑)

今回の写真展は、綾川町立生涯学習センターの職員さんからのご連絡がなければ開催できていなかった写真展です。
しかも、管理人が写真活動をしている「写真房 葛(かずら)」の取材依頼を頂き、記事が朝日新聞に掲載されたことで、ご来場してくださった方達もいたということでした。

綾川町立生涯学習センターの皆様、朝日新聞の記者様、この度はお世話になりました。
そして、ありがとうございました。

写真活動を始めた当初は、マイナスな情報から始めてたような気がします。

獅子組の数が減ってきている、担い手不足、もっと注目を浴びてもいいのではないか、、、。

活動しているうちに、保存、残す、伝統、そういうのを口にしているということ自体、上から物事を考えていたのではないか、マイナスから始めるのではなく、プラスのイメージを持って活動するべきではないか、ということを各地域の現地の人達から、沢山学ばせてもらえたような気がします。

獅子舞は、その地域の神事の中で行われる行事の1つ。

それを支えている神職を受け継いでいる人達、地元の神社を守っている地域の人達がいてこその、地元の神様への感謝を込めての獅子舞の奉納だと思います。

以前は、獅子組目線で物事を見ていたところもあるので、獅子が凄いんだと思っていたところもありましたが、そのどれもが欠けてしまうと、祭り自体の存続もできないということに気づくことができました。

獅子組は、有志で集まった芸能集団ではなく、地元の祭りに奉納する地域の集まりなので、祭りがなくなれば存続も危ぶまれます。

結果的に、写真活動は管理人自身が欠けていたところを、気づかせてくれる活動にもなっています。

今回の写真展で頂けたアンケートに目を通していると、私たちの活動に対しての応援もあれば、獅子舞の違いに気づけたというご感想、地元の祭りに来てほしいというご要望や、お礼の言葉もありました。
様々なご意見が、今後の活動のエネルギーにもなったような気がします。

管理人自身、写真展を開催できて本当によかったと思えた、そんな今回の写真展だったと思います。

あらためて、ご来場ありがとうございました!