神社を巡る 善通寺市編(大麻神社・東西神社)



昨年、多度津町で秋祭りのある神社を自転車で巡りました

↓前回の記事はこちら
多度津町内の神社を自転車で巡る

その善通寺市編ということで、オフシーズンを利用して巡って行くことにしました。

まず訪れたのは、善通寺市と琴平町の境にある大麻神社。

大麻神社 [ 善通寺市大麻町 ]
大麻神社 [ 善通寺市大麻町 ]

JR土讃線の線路を越えると、すぐ見えてくる鳥居です。

鳥居を越えてすぐ隣りが御旅所になります。

大麻神社 [ 善通寺市大麻町 ]
大麻神社 [ 善通寺市大麻町 ]

参道を進むと、再び別の鳥居が見えてきます

大麻神社 [ 善通寺市大麻町 ]
大麻神社 [ 善通寺市大麻町 ]

大麻山の山麓に鎮座している神社へと続く階段です。

大麻神社 [ 善通寺市大麻町 ]
大麻神社 [ 善通寺市大麻町 ]

階段を上がっていくと、随身門が現れ、その先が境内となります。

大麻神社 [ 善通寺市大麻町 ]
大麻神社 [ 善通寺市大麻町 ]
大麻神社 [ 善通寺市大麻町 ]
大麻神社 [ 善通寺市大麻町 ]

境内は広く、鳥のさえずりも聞こえ、緑豊かな雰囲気のいい神社です

大麻神社の始まりは、善通寺市のサイトの情報によれば景行天皇の時代。

景行天皇は、西暦71年~130年まで在位した天皇ですので、大麻神社自体が相当古い歴史のある神社です。

一度は消失したそうですが、1661年に丸亀藩の京極高和が再建をしたそうです。

実は、2年前に秋祭りへ訪れたことがあるのですが、獅子舞を見ていると、琴平町と善通寺市の文化が混ざり合ってる地域だと感じました。

市や町の境は、どちらかの文化というよりも、両方の文化が混ざりあっていることが多いです。

地域の境に行かないとなかなか見つけることはできませんので、それを見つけると嬉しく感じる管理人です(笑)

大麻神社 [ 秋季大祭2017 ]
大麻神社 [ 秋季大祭2017 ]

上の写真は、参道で行列を組んで御旅所まで進んで行っている様子です。

大麻神社には、5組の獅子組さんがいます

 

 

次に訪れたのは、善通寺市吉原町にある東西神社です。

天霧山の麓にある神社。

東西神社[ 善通寺市吉原町 ]
東西神社[ 善通寺市吉原町 ]
東西神社[ 善通寺市吉原町 ]
東西神社[ 善通寺市吉原町 ]

石碑のある道を進んでいくと鳥居が見えてきます

東西神社[ 善通寺市吉原町 ]
東西神社[ 善通寺市吉原町 ]

境内の様子です。

東西神社は、本村地区にあった神社を昭和3年の内務省令で合祀された歴史があります。

東西神社[ 善通寺市吉原町 ]
東西神社[ 善通寺市吉原町 ]

拝殿左側、向かって右の社が荒神社、左の社が八幡社。

東西神社[ 善通寺市吉原町 ]
東西神社[ 善通寺市吉原町 ]

拝殿右側は、若宮社(写真階段奥の社)。

境内に設置されていた看板に、

「本村地区では毎年9月に、八幡・荒神祭として神主を招いて祝詞を捧げ獅子舞を奉納しています。」

と、書かれていました。

今もそれは行われて獅子舞を奉納をしているのか、もしご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えて欲しいです

東西神社では、4組の獅子組さんが奉納をしています

東西神社の秋祭りに奉納をしている十五町獅子組さんは、ご縁があって撮影のご協力も頂けた経緯もあったり、葛原の北獅子組さんと同じ獅子頭を持っているということで、以前、このブログでもご紹介をしたことがあります。

十五町獅子組 [ 善通寺市 ]
十五町獅子組 [ 善通寺市 ]

いつかは、現地のお祭りでも見に行きたいのですが、今のところ、個人的に日程を合わすことが難しい日ですので、いつか訪れる機会ができましたら、その時はぜひ見に行きたいと思います

 

今回訪れたのは、2つの神社でしたが、まだまだ善通寺市の神社はあります。

少しずつになると思いますが、また次の神社へと訪れたいと思います

 

 

高知県椙本神社の春祭り

 

2月、香川県の獅子舞はオフシーズン。

県内では、2月にお祭りをしている神社はありません。

そこで、四国でどこかお祭りをしていないかと調べてみると、お隣りの高知県のとある地域で、春祭りが行われるという情報を発見しました

ということで、高知県へ

椙本神社[ 2019/02/24(日) ]
椙本神社[ 2019/02/24(日) ]

訪れたのは、高知県吾川郡いの町大国町にある「椙本神社」。
現地では、屋台も並び、境内まで人の行列ができるほど、多くの人が訪れていました。

椙本神社[ 2019/02/24(日) ]
椙本神社[ 2019/02/24(日) ]

香川県で見る神社とは、また違った雰囲気の神社です。

訪れる人は、枯れたササを持って訪れています。

なぜだろ?

と、不思議に思って調べてみると、

ササは「古式福俵」と呼ばれ、それには仁淀川水系で採れたササに、イグサを細かく編んだ小さな俵や小判型の短冊などが結び付けられている。
「大国さまの福を家庭に持ち帰る」という意味から、多くの人が毎年買い求め訪れている。

なるほど、枯れたササは、昨年買った物だったのか

確かに境内では、多くの人が俵付きのササを買っていました。
香川県では見たことがない風習です。

あらためて、県外のお祭りなんだと実感をした瞬間でもありました。

今回訪れた椙本神社の大国祭(春大祭)は、土佐三大祭りの一つに数えられるお祭りだそうです。

古くから伝えられている福俵を手に福を受け、この年の幸せを祈願するというお祭り。
境内では、名野川神楽の「大国主の舞」や、いの大国さま獅子舞保存会の「獅子舞」などが奉納されます。

香川県の御神楽や、獅子舞の撮影に走り回っている管理人にとっては、とても気になる内容です(笑)

大国主の舞 [ 名野川神楽 ]
大国主の舞 [ 名野川神楽 ]

名野川神楽の「大国主の舞」では、持ってきた米俵の周りで、神様と大国さまが踊ります。

「笑う門には福来る。さぁ皆様ご一緒に!」とアナウンスされ、みんなで大国さまと一緒に「わっはっはっ!」と声を上げて笑います。

みんなで笑う御神楽
笑っているとその場の雰囲気も和む不思議な時間帯でした

大国主の舞 [ 名野川神楽 ]
大国主の舞 [ 名野川神楽 ]

近くにいたおばあちゃんに、色々と教えられながら見ていたのですが、最後に福銭があるから貰っとき
と言われたので、沢山の人に混じって、管理人も必死に手を伸ばしてもらうことができました

これだけの人が必至になっているのを見ると、きっとご利益があるはずだと、貰えたことに少し喜ぶ管理人でした(笑)
おばあちゃん、教えてくれてありがとう

大国さま獅子舞
大国さま獅子舞

そして、その後はついに獅子舞です。

大国さま獅子舞
大国さま獅子舞
大国さま獅子舞
大国さま獅子舞

一人の踊り手と獅子舞が、鳴り物に合わして登場します。

大国さま獅子舞
大国さま獅子舞

踊り手は、獅子に驚きたじろぎます。

大国さま獅子舞
大国さま獅子舞

近くにあった道具を見つけ、獅子と舞い始めます。

獅子を退散させようとしているのか、なだめようとしているのか、踊り手が獅子に向かっていく光景は、どのような意味があるのだろうと考えながら見入っていました

最後に退治をしているわけではなかったので、獅子退治をする内容ではないと思われますが、またいつか、獅子舞の内容や意味合いなど、現地の方に聞ける機会があれば聞いてみようと思います

大国さま獅子舞
大国さま獅子舞

そして、舞いが終わると、最後は見ている人達の頭を噛みにいっていました。

泣いている子供もいれば、自ら頭を差し出している大人や子供達など、その様子は様々です

鳥取県の麒麟獅子でも、練り歩いている麒麟獅子へ頭を噛んでもらいにいっている光景を見た事があるので、頭を噛んでもらうのは全国共通なのかなと思ったりもします。

ただ、香川県でも頭を噛んでもらっている人は見たことはありますが、葛原やその周辺地域では頭を噛んでもらうという風習はあまり見た事がありません。

管理人も、獅子を見て頭を噛んでもらおうと思ったことはないので、獅子舞に対する考えや風習で、そこは地域にもよるのかなと思います。

今年初の県外遠征でしたが、県外の風習に触れるというのもなかなかにいい刺激になりました

香川県では、4月からまた春祭りで獅子舞を見れるシーズンに入ります。
撮影に走り回る前に、いい経験ができた旅だったと思います

また今年も、いろんな出会いがあるシーズンに入ります