今月、葛原正八幡神社で行われた「とんど焼き」に行ってた時の事、、、
とんど焼きが終わり、片づけから終わって戻ってきた葛原のお仲間から
「凄いのを見つけた!」
と見せられたとある写メ
かなり年期の入った埃まみれの獅子頭。
「ん?これは見たことあるぞ」
と、マジマジと見ていると、、、
これは同じ葛原の北獅子組さんで使われている角獅子とよく似てる!
急いで見つけたといわれる、南獅子組さんの蔵へ行ってみると、少し小振りながらも、あの角獅子と似てる獅子頭が目の前に!
しかも、見せてくれた南獅子組の子もこれは初めて見たと興奮気味w
この顔つきの獅子頭は、僕が知っている限りでは、大木獅子組と同じ葛原正八幡神社の北獅子組さん。
昨年、偶然にもお世話になっている職人さんの所で出会った、善通寺市の吉原十五町獅子組さんの角獅子。
この2組の獅子組さんでは、今回見つけた獅子頭と似たような角獅子が使われています。
善通寺市にも、北獅子組で使われている角獅子があると知った時は、他にもあるんだと大興奮しました(笑)以前のブログで、少しばかり書かしてもらってます
https://sanuki-shishimai.info/blog/2015/05/21/post_192/
また善通寺市のサイトにも紹介されていますので
貼り付けておきます
http://www.city.zentsuji.kagawa.jp/site/zentsujitoday/jyuugotyou20141125.html
吉原十五町獅子組さんは、以前から使われていた角獅子を元に、昨年新調されたそうです。
持ち手にはどこで制作されたかわかるような焼印や彫りもなく、吉原十五町獅子組さんからも、いつから使われている獅子頭かわからないと聞いていると、以前、工房へお邪魔した時に職人さんから聞きました。
出所がわからない謎の獅子頭。
そして今回出てきた獅子頭も、持ち手には焼印も彫りもなく、北獅子組さん、吉原十五町獅子組さんとが持っている角獅子と同じような特徴を持っていました。
東讃でよく見られる、宮武系の獅子頭の特徴を持っているわけでもないし、中・西讃の松下、丸岡系なら、焼印や彫りが必ずあるはずだし、、、
まったくもって謎の獅子頭です。
北獅子組さんのところには、いつから角獅子があるのか聞いたことがありませんので、仮に同じようにいつからかわからないということであればさらに謎は深まるばかり。。。
香川県内の獅子舞や、祭り関連にも精通している水野先生に今回の写真を見てもらったのですが、昔から調べられている方でも、見た事がないというご意見でした。
ただ、、、
「丸亀で作られた獅子頭は顎が長いんじゃ」
と、昔じいちゃん連中から聞かされたことがあったんだけど、今回見せてもらった写真の獅子頭は面長の獅子頭だから、顎が長い獅子頭とあてはめると、もしかしたらこの獅子頭のことを言っているかもしれないね。
という、ご意見を頂きました。
丸亀にも、職人さんがいたという話は聞いたことがあったのですが、そこで制作された獅子頭を見たこともないですし、お店が残っているわけでもありません。
むしろ獅子頭自体、現存しているのかどうか、、、というぐらいですので、丸亀の職人さんというのも今となっては謎。
それが、水野先生のお話の中で丸亀で作られた獅子頭という言葉が出てきた時は
何か遥か昔の歴史を紐解いているようで、聞いているだけでもワクワクするようなお話でした
結局は謎のままなのですが、遥か昔に丸亀市にいたといわれる職人さんの手によって生み出されたというのも、候補の1つなのかなと思っても見たり。
いつかは、その謎にも近づければなぁと密かに思い中です(笑)
今回出てきた獅子頭を含め、北獅子組さん、吉原十五町獅子組さんのお持ちの獅子頭は。顔つきは一緒なのですが、渦が若干違ってたり、角の部分の違いがあったりします。
南獅子組さんにある今回の獅子頭は、他の2組に比べたら小振りで角もありませんが、眉の辺りにある渦の数が多いという特徴を持っていました。
各組とも顔は似ていても、それぞれに特徴を持っていますので、現存している数少ない貴重な獅子頭かもしれませんよね
楽しく読ませてもらってます。
30年前、宮武の先代に獅子を作って貰った時に、古い獅子を持参したら、春日のお爺さんの獅子やな、と言われました。小ぶりで彫りの深いのが特徴だそうです。
壊れたまま置いていますが、少しずつ自分たちで、修復してみたいのですが、どうでしょうか。
コメントありがとうございます。
宮武さんも、元は春日町伏見からの流れから来ていますので、宮武さんに教えてもらっているのなら間違いなさそうですね(*^_^*)
ご質問の件ですが、自分たちで直すことに関してどう思うかということでよろしいでしょうか?
もし、資金面で問題ないのであれば、専門の職人さんに直してもらうのがベストだと思います。
今は、様々な材料も手に入りますので、それなりの形までもっていくことは可能かもしれませんが、獅子頭の製法には1つ1つ意味があるので、見よう見まねで直すとどこかで過度の負荷がかかり、元に戻らなくると職人さんから聞いたことがあります。
自分達で直した獅子頭が壊れ、専門の職人さんに持っていくと、もう直せないということにもなりかねません。
今では手に入らない獅子頭であれば、大切にしていた方がいいのではないかと個人的には思います。
直す直さないは、その組の話ではあるので、あくまで個人的な意見として受け止めて頂けると幸いです。