数年前に、善通寺市の松下獅子店へ訪れた時のこと、獅子頭職人のおっちゃんから、今と昔の花笠の違いについて教えてもらったことがあります
そのことについては、以前ブログに書かせてもらいました
↓記事はこちら
「今と違っていた昔の花笠」
今の花笠は造花で作られていますが、一昔前は布や糸、針金等を使って花に似せて手作りで作ってたそうです。
たまたまおっちゃんの工房で、その当時の制作物が出てきたのでそのようなお話になったのですが、その見せてもらえた制作物は花笠の一部、花笠自体を見れたわけではありませんでした。
その時は、それらを見ながら当時の花笠のイメージを膨らませていた管理人でした。
10月の第4週目、縁あって徳島県との県境にある勝浦神社の秋祭りに撮影へ行った時のことでした。
太鼓ぶちの衣装付けの撮影をしていると、ふと目に入った花笠
これは
花や枝などが全て手作り
これはおっちゃんが言ってた、全て手作りの花笠だ
たぶんこうだろうなと想像していた花笠が目の前にあるんです
もうそれは興奮物です
でもその興奮を表に出すには恥ずかしいので、心の中で「うそマジで目の前にあるやん」と声を発していた管理人です(笑)
聞くところによると、時代と共に担い手も少なくなり獅子組の活動を休止していた時期があったそうです。
太鼓ぶちも数年前に復活したばかりで、衣装や花笠などはそれまでずっと保管していたということでした。
そのような経緯もあって、花笠や衣装は今でも綺麗で使用できる状態だったのかもしれません。
最近、獅子舞関連のイベントでは、その名をよく耳にするようになっている四国民俗学会理事の水野さんも本祭りに訪れていたのですが、管理人の隣りでボソッと「あれは古い型の着物」やなと教えてくれました(笑)
年に1回とはいえ、ずっと使用し続けていると朽ちてくる衣装や道具。
大木獅子組の太鼓ぶちの衣装も、管理人が記憶している限りでは既に何回か新しく購入しています。
昔はこうだったといわれていた物が、まだ現存していることは様々な事情があったからではありますが、勝浦神社での秋祭りでは再び使用されるようになり、こうしてお祭りを通して見ることができたのは、管理人とってとても嬉しい出来事でした。
もちろん勝浦神社の秋祭りも、とてもいいお祭りでした
また訪れたいお祭りの一つです
今度は、もっと詳しく獅子組のことや地域の歴史なども教えてもらいたいです
今年はコロナウイルス感染症の影響で、ほとんどのお祭りが縮小、もしくは自粛となっていましたが、来年は開催されると信じて、また新たな出会いに期待を膨らませたいと思います