大木獅子組の油単 新しい発見

 

大木獅子組で現在使われている油単は、武者絵など図柄が入っている油単ですが
祭り以外では、その前に使われていた油単をよく使用しています。

 

大木獅子組の獅子

 

その油単は、決して派手とはいえない油単で
どっちかっていうと地味な方だと思います。

ただ、個人的にはその地味なところにある渋さが気に入っています(笑)

他の人から見ると地味で終わるかなとずっと思っていたんですけど

意外にも

「シンプルだけど渋い」とか

「こういうのもいいね」

と、有り難いことに関心を示してくれる人もちょこっといたりします。

そういう意見を聞くと独りで勝手に喜んでいますが(笑)

 

そしてある時、上記の画像を見たとある方から

「これうまいことしているな」

と、これまでとは違う発言が

 

どういうこと

 

と、もちろん思ったのですが、よくよく聞いてみると驚きの事実が

緑と赤の油単、一見ただの色違いの油単にも見えますが
実は、柄の配置が緑と赤とで対照的になっていたんです。

要は、向き合わせるとお互いに鏡を見ている状態になっているんです。

1枚単位で見てみると、柄が左右で微妙にずれているなと昔から気づいていたのですが
そのずれが、まさか色違いの油単と対照的になっていたなんて、、、

驚きました

しかも小さな頃から見ていた油単なのに、この歳で知ることになるなんて(笑)

 

大木獅子組は、夫婦獅子ですのでまさにうちの為に作られたんじゃないかと思うぐらいの今回の発見

私的には、歴史的な大発見に値する出来事でした(笑)

 

もうかなりくたびれてきているので、いつかは復刻という形で新しく生まれ変われないかなと密かに思い中です(笑)

 

 

 

記録に残る歴史

 

松下獅子店へ、ちょっとしたお手伝いをしに行った時に見つけた1枚の板。

 

とある獅子組さんの昭和30年代の購入記録

 

鉦の寄付をした人達の名前が書かれていました。
年代も書かれていまして、昭和30年代。

 

う~ん、ずいぶんと古い。

 

心当たりのある、とある獅子組さんの関係者の方に写メを送って確認してもらったところ
その方のひいおじいちゃんの名前が書かれているとか

もしこれが仮に自分のところの獅子組の物で
ご先祖様の名前が書かれていたらと考えると
僕も大興奮していたと思います(笑)

 

最近、このブログでたまにお名前が出てくる水野先生。

香川県内の獅子舞や、祭り関連に精通している方で、
水野先生が調査されていた時のお話を聞くこともあるのですが
獅子組の歴史を知るには、購入した物の台帳などが手がかりになるとおっしゃってました。

おそらく今回見つけたような物もその一つなんだろうと思います。

また歴史を感じるのは、当時の寄付金や鉦の金額。

書かれている鉦の金額は12,600円。

 

安い

 

と、現在の僕達にとっては思ってしまいますが
今と相場も違いますし、当時にとっては大金だったと思います。

当時の人達は、どのような気持ちで寄付を募って
その時の獅子組の人達に渡したのか、、、

もしかしたら、次の世代、そのまた次の世代へと託すために頑張って欲しいと
寄付をしたのかもしれませんよね

 

これまで携わってきた人達の歴史があるから、今僕達も同じように獅子舞ができているのかなと、そう感じた今回の出来事でした。

 

 

丸岡の讃岐獅子頭

 

大木獅子組の獅子頭は、丸岡の獅子頭を古くから使用しています。

現在使用している獅子頭を購入したのは、10年以上前。

ずいぶんと前のお話ですので、直接購入する場を見たわけでもなく、僕にとっては、丸岡さんの場所はいったいどこで、どういうところなのかずっと謎でした。

 

そして、とうとう獅子頭を制作しているお宅へ行ってきました
案内された部屋では、いくつかの獅子頭が。

 

丸岡獅子頭

 

どれも修理や、納品前の物だったり
獅子好きにとってはたまらない空間でした

ちょうど入れ違いで、修理依頼で来てたお客さんもいたそうです。
あとで聞いてみるとなんと愛媛から来たとか。

香川県だけではなく、お隣りの県まで伝わっているなんて驚きました。

対応してくれたおばあちゃんから、色々とお話を聞くことができたのですが
おばあちゃんも、お嫁に来てからずっと獅子頭制作のお手伝いをしてたそうです。

愛媛県だけではなく、宮城県にも獅子頭が伝わっていたり
丸岡の獅子頭がいろんな県に伝わっているということも聞かせてくれました。

ただ、明治時代から続いている獅子頭制作も途絶えてた時期があったそうです。

それは戦時中。

香川県の獅子舞文化も、時代の波に呑まれた時期があったなんて、、、

戦後、再び制作を始めた頃、もしかしたら獅子組も激減してたかもしれませんよね。

そこからまた復活したり、立ち上げたり、現在の獅子組数になっているのだと思うと、香川県の獅子舞文化もそうですが、職人さんが頑張り続けたことも大きな要因なのかなとも思いました。

部屋には、おばあちゃんが若かった頃の先代と一緒に仕事をしている姿の写真がありました。

 

丸岡獅子頭

 

話を聞きながら、その写真も見ていたのですが
丸岡さんの歴史の凄さを知ったひと時だったかもしれません。
突然の訪問ではあったんですけど、今回行ってよかったです

香川県の獅子舞文化はほんとうに面白いです