世代を超えて、思いを共有する

 

当ブログに、たまに書かせてもらうことがある善通寺市の獅子頭職人 松下のおっちゃん。

その松下のおっちゃんが手掛けた獅子頭は、20年、30年経っていても、まだまだ現役で使えるほど頑丈な獅子頭です。

ただ頑丈だといっても、月日が経ってば年季も入ってきます。
そのような年季の入った獅子頭も、職人さんの手によってかかれば、また新たな輝きを放ちます。

 

砂古獅子組(善通寺市)
砂古獅子組(善通寺市)

 

生まれ変わった獅子頭を初めて振る時は、とても緊張もしますし、気合いも入ります。

その獅子頭が新調されて、初めて獅子組の元に訪れた時も、同じように綺麗な輝きを放ってたのかもしれません。

その当時の世代の方々も、新調された獅子を初めて振る時は、とても緊張したのではないでしょうか。

獅子頭が生まれ変わることで、世代を超えて同じ思いを共有できるというのも、なんだか凄いお話だなと思います(*^-^*)

 

※写真は、善通寺市の砂古獅子組さんの獅子舞です。昨年、長く使われていた獅子頭を綺麗にされたそうす。

受け継がれる文化

葛原正八幡宮 南獅子組
葛原正八幡宮 南獅子組

 

上の写真は、葛原4組の中の1組、葛原正八幡宮 南獅子組さんです。
4年ほど前に、南獅子組さんの獅子舞で篠笛が復活したことをブログで書かせてもらいましたが、昨年の秋祭りで、ふと目にした光景に思わず見入ってしまいました。

 

葛原正八幡宮 南獅子組
葛原正八幡宮 南獅子組

 

復活した当初は、1人の方がずっと篠笛を吹いていましたが、今では子供達も一緒に吹いています。
元はあったものが途絶え、それから復活したということにも大変驚かされた出来事でしたが、復活した篠笛も今では定着し、こうして受け継がれていることにすごく感銘を受けました。

ここ数年、活動をしていてよく思うことは、昔の人達が築き上げたものは凄く粋であり、かっこいいということです。
それには必ず何かしらの意味があって、今を生きる私達に受け継がれています。

それらを無くすことは簡単ですが、受け継がれてきた文化を大切にすることは、どれだけ大変で大切なことかと最近よく考えます。

受け継がれてきた文化も、時が経てばその意味合いもわからなくなります。

意味合いがわからないものでも、なぜそれをしているのか、逆にこうであろうと仮定をつけて考えてみるのもいいかもしれません。

そうしたちょっとした思いが、次へと繋がる道になるのだと思います。

今回の出来事は、こうして文化は受け継がれていくんだと実感した瞬間でもありました。

管理人自身も、次の世代に残せるようなことをしていきたいと思います。

まだまだ頑張らないと(笑)

 

↓以前、南獅子組さんをご紹介したブログ記事はこちら
途絶えた伝統文化の復活