出雲祭り(多度津町山階)

 

7月8日(日)多度津町山階の高木宮で行われた「出雲祭り」へ行ってきました。

「出雲祭り」では、獅子舞と御神楽の奉納をします。

獅子舞は、その年の山階の秋祭りで大統に当たる獅子組さんが、獅子舞を奉納をするそうです。

今年、獅子舞の奉納をしていたのは、西村・岡獅子組さん。

 

西村・岡獅子組(多度津町山階)
西村・岡獅子組(多度津町山階)

 

 

奉納は、神楽台の前で2回、拝殿前で1回、荒神祠の前で1回の計4回の奉納でした。

 

西村・岡獅子組(多度津町山階)
西村・岡獅子組(多度津町山階)

 

 

大統に当たるのは6年に1度だそうです。
「出雲祭り」で奉納が終われば、その次に奉納できるのは6年先

今ここにいる子供達も、次の大統に当たる年にはずいぶんと大きくなってるんだろうなと、地元民ではないですけど、6年に1度というお話を聞いて、ちょっとしみじみとしちゃいました(笑)

そして、獅子舞の奉納が終わり、御神楽が始まります。

御神楽は、中讃地域の多くの神社で見ることのできる神事の1つです。

山階での御神楽を見るのは初めてでしたので、どんな御神楽を見れるのだろうと楽しみにしていました

 

御神楽 (高木宮 [ 多度津町山階 ])
御神楽 (高木宮 [ 多度津町山階 ])

 

家内安全、五穀豊穣を願い舞います。

 

御神楽 (高木宮 [ 多度津町山階 ])
御神楽 (高木宮 [ 多度津町山階 ])
御神楽 (高木宮 [ 多度津町山階 ])
御神楽 (高木宮 [ 多度津町山階 ])
 

 

青空の下で、獅子舞の奉納から始まったお祭りでしたが、御神楽が終わる頃には既に真っ暗。

夕暮れから夜へと色合いが変わるのを楽しみながら、進行していく神事を見るのが大好きな管理人です(笑)

毎回思うことなのですが、御神楽を見ていると、昔から地元の人に大切にされていた神社なんだろうなと感じさせてくれます

やはり地域に根付いたお祭りはいいものですね

 

 

御神楽と獅子舞と神事

 

7月15日(日)善通寺市善通寺町の砂古荒魂神社で夏祭りがありました

地元の獅子組の方達などで、焼きそばや焼き鳥などの販売をしていたり(かなり安い!)、かき氷を無料で配っていたりと地元の方達で賑わっていました

祭りは、獅子舞の奉納から始まりました。

 

夏祭り [ 砂古荒魂神社 ] (2018.07.15 Sat)
夏祭り [ 砂古荒魂神社 ] (2018.07.15)

 

今年は、砂古獅子組さんが頭家に当たる年で、丸山八幡宮の角獅子を振る役割も担います。
ずいぶんと前から練習もしていたそうで、やはり見ているだけでも獅子を振る時の気迫が伝わってきます

 

砂古獅子組 [ 夏祭り ] (2018.07.15 Sat)
砂古獅子組 [ 夏祭り ] (2018.07.15)

 

気持ちの入った獅子を見ていると、見ている側もいい刺激を受けます。
大木獅子組の獅子舞も、もっと気持ちの入った獅子で表現したいという思いが強くなりました(笑)

そして、獅子舞が終わると御神楽が始まります。

 

夏祭り [ 砂古荒魂神社 ] (2018.07.15 Sat)
夏祭り [ 砂古荒魂神社 ] (2018.07.15)

 

砂古荒魂神社の夏祭りには、ほぼ毎年のように行っているのですが、今年はいつもよりもギャラリーが多かったような気がします。

ちらっと聞いたのですが、配っていたかき氷は完売
かき氷が完売したのは初めてだったそうです。

周りの地元の方も、今年は多いと言っていたので、徐々にですがお祭りに来てくれる人も増えてきているのだと思います。

 

夏祭り [ 砂古荒魂神社 ] (2018.07.15 Sat)
夏祭り [ 砂古荒魂神社 ] (2018.07.15)

 

御神楽を見ている人もいれば、世間話をしている人もいたり、その周りでは子供達が遊んでいたり、、、
他の地域の御神楽を見に行くと、昔は地元の方も沢山集まって賑わっていたと聞くことがあるのですが、おそらくこのような感じだったのかなと思いながら、管理人もその雰囲気を楽しんでいました

 

御神楽は、家内安全や五穀豊穣を願い舞う神事です。

香川県では、中・西讃地域で盛んに行われ、神職の方達が代々受け継いで舞を奉納しています。

御神楽の撮影をしにいろんな地域へ行っていますが、昔は人が沢山集まっていたが、今は人が少なくなったと聞くこともありましたので、今回行った砂古荒魂神社の賑わいはとても素晴らしいことだと思います。

私達の獅子舞も、秋祭りの神事として奉納をしていますが、どうしても楽しみな秋祭りに気を取られますので、神社で行われている他の行事があることを知らなかったりもします。

管理人自身もその一人でした

葛原正八幡宮でも、6月、12月以外の月は何かしらの行事が毎月行われています。

御神楽もその1つであり、私達が奉納をしている秋祭りも獅子舞もその1つです。

季節ごとに神事があるのも、何かしらの意味があって、秋に盛大に行われる秋祭りへと繋がっていきます。

葛原正八幡宮も、今週末の7月21日(土)に御神楽があります。

 

御神楽
御神楽

 

 

人も集まってきますが、砂古荒魂神社の夏祭りのような賑やかさまでではありませんので、もっと地元の方が集まる場になればいいのになと思ったりもしている管理人です。

焼き鳥を売ってたりもするので、焼き鳥を食べながら見るのが楽しみではあるのですが(笑)

今年は予定があるので、間に合えば行きたいと思っています。

葛原も、同じように少しずつ人が集まってくるようになれば嬉しいのですが

 

 

女性の活躍

 

毎年、各地域のお祭りへ行っていますが、女性の担い手がチラホラと見るようになったなぁ・・・と思っていたのが、ほんの数年前。

ですが、ここ数年で一気に女性が増えていっているなという印象です

 

辨天組 [ 善通寺市 ]
辨天組 [ 善通寺市 ]

 

しかも、男性よりも元気なような、、、。

男性も負けてはおれないですよ(笑)

 

葛原正八幡神社 秋季大祭2016
葛原正八幡神社 秋季大祭2016

 

葛原も、もう10年近くにはなろうとしてるのかな?
おそらくそのぐらい前から女性もOKとなっています。

それまで、女性は参加できないという方針でしたが、時代と共にそうもいっていられないという状況になり、男女関係なく参加できるようになりました。

そもそも、なぜ女性が参加できないということになっていたのか・・・。

女性は穢れているから女人禁制と、ちょっと失礼でない?というような書き方で目にする場合もありますが、よくよく調べると、神事において血を流すことは穢れとみなされているそうです。

非常にデリケートなお話になりますが、女性には出産や女の子の日と、男性には経験できない体の変化があります。
なので、先ほど述べた「血を流すことは穢れ・・・」ということで、女人禁制となる1つの理由になるそうです。

といっても、女性だけと思われるかもしれませんが、さらに詳しく調べると、生傷を負って流血している男性が神域に入ることや、神域での狩猟なども同様な理由で禁止されているということなので、一概に女性だけということではなさそうです。

昔、葛原も喧嘩はありましたが、ごくごくたまに、他の地域でも祭り中に殴り合いなどの様子を見ることがあります

血を流すことはタブーとされる神事の方針に乗っ取ると、祭り中にしてはいけないことをしちゃっているので、血を流すような喧嘩だけは本当にやめた方がよさそうです(*_*;

それとこれは神事の場所にもよるとは思いますが、立ち入る場所は危険なところだから女性は立ち入らせてはいけないという意味で、女人禁制としている場合もあるそうです。

さらにさらに調べていくと、秋祭りは五穀豊穣を願い執り行わていることが多いと思います。

その五穀豊穣の神様は女性の神様が多く、神様が嫉妬してはいけないから、その領域に女性が入ってはいけないということで、女人禁制になったともいわれています。

海の神様でも、よく聞くお話ですよね。

では、男子禁制はないのか・・・。

実は、沖縄ではあったそうですよ。

このように、その地域や場所、由来で女人禁制となったり、歴史的な過程で変わっていく場合もあるので、その理由を問われると一般的に導き出すのは難しそうです。

ただ、前回にも書いたことですが、民族写真家さんにも教えてもらった「神事には全て無駄がない」という言葉のように、昔の人は意味を持たないものを神事に持ち込まないと思います。

男女差別だといわれたらそれまでですけど、意味があったから守られていたという過程を知っておく必要はあるのかなと思います。

じゃあ、女人禁制に戻そうといっているわけではありませんので、大丈夫です(笑)

歴史的な過程で変わっていく場合もあると考えれば、その時代で生きる人で話し合って決めたことは、それも文化の過程の1つだと思うので、時代と共に変化することは必要だと思っています。
でないと、今は存続も危ぶまれるような状況ですし(;^_^A

地元の神様もそれは見てくれているはずですので、道を外れた行動を取っていなければ、温かく見守ってくれていると思います(*^-^*)

 

実は、今回のこの内容はブログに書こうか少々ためらいました
やはりこのご時世、デリケートなお話でもあるので(^^;)

でも、このブログを見ているという方々がいるということを、間接的にではありますが聞くことがあります。

おそらく見てくれている人達は、同じ獅子舞をしている人達だと思いますので、こうして知ったことをブログを通して共有することもいいのかなと書かせて頂きました。

「神事には全て無駄がない」この言葉のように、神事で奉納する獅子舞も含まれると思います。

 

お祓い[ 氏参り(2016/10/14) ]
お祓い[ 氏参り(2016/10/14) ]

 

祭りを盛り上げる為や、楽しむ為に獅子舞があるわけではありません。

例えば、葛原では祭りの前にお祓いを受け、その翌日に各家を回るのも、お祓いを受けた獅子や太鼓ぶちが神様に近い存在として役割を担っているからだと思います。

 

村遣い2016
村遣い2016

 

 

それは、葛原以外の周辺地域も同じことがいえると思いますので、また何か知ることができた時は今後も知り得た情報を書いていこうと思います(*^-^*)

ただ、神事のことを追求していくと宗教染みてくるので、いつもどのように書こうか悩んでいますが(笑)

今後とも、懲りずに付き合っていってください(笑)