氏参り(葛原正八幡宮秋季例大祭 2019)

 

多度津町葛原の秋祭りは、金曜日の18時頃から始まります
お祭りの初日は、氏参りと呼び、氏子付けや獅子舞の奉納が行われます。

氏参り
氏参り
氏子付け
氏子付け

18時前は、まだ人も少なく氏子付けの受付やお祓いをしている様子を見ることができます

葛原の行列では、格番(かくまん)と呼ばれる獅子組が先頭となります。
その格番は、北獅子組さんと、南獅子組さんが、毎年、交代でその役割を担います。

金曜日の氏参りは、格番の奉納から始まります。
2019年の格番は、北獅子組さん。

受付
受付

受付を済ませ、、、

北獅子組
北獅子組

幣殿でお祓いを受けます。

北獅子組
北獅子組
北獅子組
北獅子組

そして、獅子舞の奉納です。
北獅子組さんは、格番の年は角獅子で奉納をしますので、2年に1度見ることができる獅子頭です

南獅子組
南獅子組

2番目は南獅子組さん。

南獅子組
南獅子組

獅子舞の奉納です。

葛原では、太鼓ぶちは基本的に着物ですが、氏参りの時は、学校の制服にハチマキというのが正装になります。

3番目と4番目は、格番のような役割はありませんが、大木獅子組と、西獅子組さんで、毎年順番が入れ替わります。

大木獅子組
大木獅子組

2019年の3番目は、大木獅子組です。

大木獅子組
大木獅子組
大木獅子組
大木獅子組

今年の大木獅子組は、新人の頭
管理人にとっては、太鼓ぶちの頃から見ていたので、頭として獅子を振っている姿に、少ししみじみとしちゃいました(笑)

西獅子組
西獅子組

最後は西獅子組さん。
奉納は、どの獅子組も獅子の振り手、太鼓ぶちがお辞儀をした状態から始まります。

西獅子組
西獅子組

獅子舞の奉納が始まりました。

天気が良ければ、拝殿で2回奉納をした後、拝殿の隣りにある出雲神社前で奉納をします。

獅子舞奉納
獅子舞奉納

今年の氏参りは、天気が悪く拝殿の隣りにある出雲神社で獅子舞ができないということから、拝殿で二頭で舞いました。
珍しい光景です

そして、出雲神社の奉納が終われば、 御旅所で奉納をし、大木獅子組の場合は、大木地区にある荒神宮での奉納で、秋祭りの1日目は終了となります

 

 

いつもならここで終わるところですが、大木獅子組の若手もこのブログを見てくれてるそうなので、最後に少し知って欲しいなと思いまして、書かせてもらいます(笑)

氏参りですが、一般的な大祭でいうと宵祭りに当たり、神様をお招きをする大切な日です。
数日間行われているお祭りの中でも、重要な日ともいえます。

では、最終日の本祭りは?

と、疑問に思うかもしれませんが、最終日の本祭りは、お招きをした神様の歓迎の宴を行ない、楽しんでもらってお帰りいただくという意味合いがあります。

大木獅子組【氏参り(2018.10.19)】
大木獅子組【氏参り(2018.10.19)】

氏参りの時にお祓いを受ける場所は幣殿(へいでん)という場所です。
お神酒やお米をお供えしている場所でもあります。

神社では、一般参拝者がお参りするのは、拝殿の前。
ご祈祷や神事の参列者は、拝殿。
幣殿は、神事の際に神職だけが立ち入れる場所です。

お祓いや、ご祈祷の最中に榊(サカキ)をお供えしたりなど、特別なことでないと入れません。
今は、スマホなどで気軽に撮影をできる時代ですが、本来なら特別に許可を得ていないと撮影もできません。

管理人が太鼓ぶちの頃、奉納する前の氏参りでお祓いを受けた時、緊張した面持ちの大人達を見て、ここは特別な場所なんだと感じました。
奉納でも、その緊張感はピリピリと伝わってくるほどでした。

当時の大人達も、親の世代からその大切さを教わっていたのだと思います。

大木獅子組の若手達も、そのうちお祓いを受ける立場になると思います。

氏参りの大切さや、神聖な場所でお祓いを受けるという役割、そして、拝殿で奉納をするということ、管理人が見てきた大人達のように、大切にする気持ちを受け継いでいって欲しいなと思います

 

地域の人達に支えられている秋祭り

 

毎年、10月第3週の金曜日から、多度津町葛原の秋祭りが始まります。

葛原正八幡宮【氏参り(2018.10.19)】
葛原正八幡宮【氏参り(2018.10.19)】

金曜日、葛原正八幡宮へ向かっていると幟が立ち並び、神社には、神社幕が張られ、提灯には明かりが灯っています。

いつもとは違う、神秘的な雰囲気となっている神社。

辺り前のことですが、誰かが準備をしないと、そのような光景を目にすることはできません。

管理人と一緒に撮影をしている仲間が、それらの様子を撮影してくれていたので、解説付きで見せてもらえました

秋祭りの準備
秋祭りの準備

秋祭りの当日の朝、地域の人達が集まって設営をしています。

荒神社(御旅所)
荒神社(御旅所)
荒神社(御旅所)
荒神社(御旅所)

御旅所にもなっている荒神社。

秋祭りの準備
秋祭りの準備

一通り終わったようなので、葛原正八幡宮へ向かいます

御神燈
御神燈
御旅所までの道のりに並ぶ幟
御旅所までの道のりに並ぶ幟
御旅所までの道のりに並ぶ幟
御旅所までの道のりに並ぶ幟

本祭りに行列を組んで進んでいく道のりは、既に、御神燈や幟が立ち並んでいます。

秋祭りの準備
秋祭りの準備
秋祭りの準備
秋祭りの準備

葛原正八幡宮でも、準備が進んでいます。

結界作り
結界作り

結界を張っています。

紙垂(しで)の取り付け
紙垂(しで)の取り付け

親子で紙垂(しで)を付けています。

大木獅子組の若いメンバーが、親と一緒に付けている写真でしたので、まだ経験をしたことがない管理人にとっては、見習わないといけないなと思った一枚です

紙垂(しで)の取り付け
紙垂(しで)の取り付け

余談ですが、しめ縄に付けられている紙垂(しで)は、神聖な場所という意味の境界線の役目があるといわれているそうです。

しめ縄も、神様を祀る神聖な場所を区別するために張る縄のことを指しています。
しめ縄を張ることで、神様の領域と、人との領域を隔て、不浄なものが入らない結界の役目を果たしています。

縄は雲、藁(わら)で作られた〆の子は雨、紙垂は雷を表し、豊作になるように祈っているという説もあるそうです。

随身門
随身門

準備も終わり、秋祭りを迎えるだけとなりました

大木地区でも、一週間前に獅子組メンバーで御神燈を立てたり、地域の人達で幟を立てたりと、地域総出で準備をしています。

御神燈を立てた時のお話の記事はこちら

大木だけではなく、葛原の八幡、北条、下所も地域の人達が準備に携わっていると思います。
沢山の人達に支えられて成り立っている秋祭り。

そのことを忘れてはならないと思った写真でした。

葛原正八幡宮
葛原正八幡宮

秋祭りの準備ありがとうございました

 

秋祭りが始まります

 

葛原正八幡宮秋季例大祭2017
葛原正八幡宮秋季例大祭2017

今日から3日間、多度津町葛原に鎮座している葛原正八幡宮で、秋祭りが始まります

祭り1日目の氏参りは、18時から4組の獅子組が拝殿で奉納をします。
3日間あるお祭りの中でも、ピリッとした空気感のある1日です。

太鼓ぶちをしていた頃から、その空気感が大好きで、今でも当時の気持ちを忘れず奉納をしています。

地元では、1日目から始まる日を氏参り(うじまいり)と呼ばれていますが、一般的なお祭りでいえば宵祭りに当たります。

宵祭りは、数日間行われる祭りの中でも、大切な1日だといわれています。

管理人が、太鼓ぶちをしていた頃の大人達が、緊張した面持ちで奉納をしていたのも、何か頷けるような気がします。

当時は、その意味合いなどは知りませんでしたが、そのような大人達を見て、肌で感じて、僕自身にも受け継いだのかもしれません

いつもはカメラを持って各地を巡っていますが、今日からは一旦カメラを置いて、法被の袖を通します