平成最後の春祭り

 

荒魂神社春祭り[ 2019/04/07(日) ]
荒魂神社春祭り[ 2019/04/07(日) ]



昨年に初めて訪れた、三豊市三野町に鎮座している荒魂神社。


春祭りで獅子舞があると知って訪れた場所ですが、獅子舞だけでなく御神楽もしていたということを後日知って、来年は、御神楽も見ないと


と、翌年の目標となりました

そして、平成最後の春祭り

今年は、獅子舞から御神楽までを見る為に、1年ぶりに荒魂神社へ訪れました。

神事 [ 荒魂神社(2019/04/07) ]
神事 [ 荒魂神社(2019/04/07) ]
神事 [ 荒魂神社(2019/04/07) ]
神事 [ 荒魂神社(2019/04/07) ]

昨年と同様に拝殿では、神事が執り行われています。

荒魂神社獅子若連 [ 荒魂神社(2019/04/07) ]
荒魂神社獅子若連 [ 荒魂神社(2019/04/07) ]

そして、荒魂神社若獅子連さんによる獅子舞奉納が始まります。


この日はとても天気に恵まれ、境内にある桜も満開でした

荒魂神社獅子若連 [ 荒魂神社(2019/04/07) ]
荒魂神社獅子若連 [ 荒魂神社(2019/04/07) ]

合間にはこのような光景も見られ、やっぱり地域のお祭りはいいなと思わずほっこり

午前の神事が終わると、昼過ぎから御神楽が始まります。

御神楽が始まるまで、少し時間ができたので、善通寺市木徳町の新羅神社で行われている春祭りにも行ってきました

新羅神社では、前日の夜に御神楽、昼から獅子舞の奉納をしています。

新羅神社 春祭り [ 2019/04/07(日) ]
新羅神社 春祭り [ 2019/04/07(日) ]

新羅神社の各獅子組の獅子舞は、全て毛獅子。

重量感のある毛獅子の舞は、個人的に好きなので合間に見に行けたのはよかったです

そして、新羅神社での獅子舞奉納を見終わった後、急いで荒魂神社へ

神社の階段を上っていくと、午前中にはなかったものが、、、、

荒魂神社春祭り[ 2019/04/07(日) ]
荒魂神社春祭り[ 2019/04/07(日) ]

鳥居の奥に、茅の輪が

6月末頃に、地域の神社で行われている「夏越の祓」で良く見られる茅の輪がなぜ春祭りに?

不思議に思っていると、既に御神楽が始まっていたので、その疑問は頭の片隅に置いて御神楽に集中しました

島の舞(御神楽) [ 荒魂神社(2019/04/07) ]
島の舞(御神楽) [ 荒魂神社(2019/04/07) ]
猩々の舞(御神楽) [ 荒魂神社(2019/04/07) ]
猩々の舞(御神楽) [ 荒魂神社(2019/04/07) ]

これまでにも、いろんな地域で御神楽を見に行きましたが、女性ばかりの御神楽は初めてでした。

男性とはまた違う舞の表現の仕方に、思わず見入ります。

猩々の舞では、猩々が見に来てる人を楽しませてくれます。

猩々の舞(御神楽) [ 荒魂神社(2019/04/07) ]
猩々の舞(御神楽) [ 荒魂神社(2019/04/07) ]

 

管理人も、猩々に絡まれました(笑)

猩々の舞(御神楽) [ 荒魂神社(2019/04/07) ]
猩々の舞(御神楽) [ 荒魂神社(2019/04/07) ]

そして、地元の方々も猩々から御神酒をもらいます。

お酒を飲んで酔った猩々。

それを見て笑顔になる人、御神酒をもらい猩々の絡みや動きに思わず笑い声も起きます

それらの雰囲気に、御神楽も地元の人達を幸せにする力があるのかなと、見ていてふと思いました。

そして、最後の鉾の舞が終わったあと、今回の御神楽で始めて見るものもあったので、宮司さんに質問をしにいきました。

荒魂神社の春祭りは、末社も含めた5社の春祭りだそうです。

遥か昔、地域に疫病が流行った経緯から始まったお祭りです。

一度途絶えてたそうですが、また疫病が流行ってしまったということから、再び奉納をするようになり、今に続いています。

元々は、夏にお祭りをしていたそうですが、地域住民の高齢化等の諸事情により春に変わったそうです。

ここでピンと来たのが、頭の片隅に置いておいた疑問です。

境内に茅の輪がなぜあったのか。

夏にしていたお祭りというのは、「夏越の祓」だったのではないか。

だから春に変わったことで、春祭りに茅の輪を見ることができたのではないか。

頭の片隅に置いておいた疑問が、一気に解決した気がしました。

今回、最後に宮司さんや地元の方に歴史を聞けたことは大変為になりました。

やはり地域の神社で行われているお祭りは、何かしらの意味や歴史があり、今も続けられているということ。

それをあらためて感じたお祭りだったと思います

 

 

【 香川県の獅子舞メモ 】
・西讃では、獅子舞の鳴り物に鉦を使用している地域が、中讃や東讃に比べると少ない。鉦がない地域では、陣太鼓(地太鼓)の数が多かったり、摺鉦を使用している地域がある。

花ノ御前稲荷神社 夏季大祭

 

三豊市詫間町の荘内半島に鎮座している花ノ御前稲荷神社。

7月の半ば頃に、土曜日に宵宮、日曜日に本宮と2日間かけて夏季大祭が行われます。

訪れた時には、南東の方角からゴロゴロと鳴っている黒い雲が・・・

雨と雷の心配もありましたが、ギリギリ雨雲もかからず、逆に綺麗なアーチのかかった虹を見ることができました

 

虹 [ 花ノ御前稲荷神社 ]
虹 [ 花ノ御前稲荷神社 ]
 

 

虹のかかる祭りで始まった夏季大祭。

 

浦安の舞 [ 花ノ御前稲荷神社 ]
浦安の舞 [ 花ノ御前稲荷神社 ]
 

 

地元の方もお参りをしていたり、神社の境内では夏祭り一色となっていました。

 

花ノ御前稲荷神社
花ノ御前稲荷神社

 

 

花ノ御前稲荷神社は、商売繁盛のご利益があるということで、昔は隣りの愛媛県からなど、船に乗って沢山の人達が訪れていたそうです。

今は屋台は出ていませんが、当時は神社の境内に沢山並ぶ屋台、海岸沿いには停泊している船の明かりと、それはとても綺麗だったとご年配の方々に教えて頂きました

 

花ノ御前稲荷神社夏季大祭
花ノ御前稲荷神社夏季大祭

 

 

獅子舞の奉納を見ていると、夏の夜の雰囲気と神社に照らされる明かりとで素敵な空間を作りだしています。

獅子舞の奉納をしていたのは、

 

五段谷嵐 [ 花ノ御前稲荷神社 ]
五段谷嵐 [ 花ノ御前稲荷神社 ]

五段谷嵐さん

 

名部戸獅子保存会 [ 花ノ御前稲荷神社 ]
名部戸獅子保存会 [ 花ノ御前稲荷神社 ]
 

名部戸獅子保存会さん

 

荘内半島近辺の獅子舞で特徴的なのは、獅子の油単と太鼓ぶちの衣装です。

獅子を持たせてもらえたのですが、大きな獅子頭に着けられた金糸と銀糸との刺繍の油単、その重さはとてつもなく重く大変驚きました

獅子頭が重いだけで音を上げていたのが恥ずかしくなるぐらい、機敏に舞う獅子。

その獅子舞を見ながら、重いだけで音を上げてちゃいけないなと少し反省

そしてもう一つの特徴が、太鼓ぶちが着る唐様と呼ばれる中国風の衣装です。

 

五段谷嵐 [ 花ノ御前稲荷神社 ]
五段谷嵐 [ 花ノ御前稲荷神社 ]
名部戸獅子保存会 [ 花ノ御前稲荷神社 ]
名部戸獅子保存会 [ 花ノ御前稲荷神社 ]
 

 

祭り後に、地元のおばあちゃんからお話を聞くことができたのですが、昔は中国で刺繍をして作ってもらってたそうです。

別で聞いたところでは、朝鮮で作ってもらったとかというお話もありましたが、海を越えて衣装が作られていたのは確かなことだと思われます。

 

今回訪れたのは土曜日でしたが、翌日の本宮は、午前中から五段谷嵐さんの獅子舞奉納と御神楽があります。
一昨年と昨年は、本宮を見させてもらいました

夜の夏のお祭りは、秋祭りとはまた違う雰囲気でいいものですね

また機会があれば訪れたいと思います

 

 

 

現地でしか見れない獅子舞 – 香川県の獅子舞 –

 

4月に入り、桜も満開です。

秋祭り程多くはありませんが、4月に入れば、毎週のようにどこかしらの地域では春祭りが執り行われ、獅子舞の奉納を目にすることができます。

管理人も、昨日、三豊市三野町にある「荒魂神社」へ行ってきました(*^-^*)

 

 

荒魂神社 [ 三豊市三野町吉津 ]
荒魂神社 [ 三豊市三野町吉津 ]
 

 

そこは、山の中腹にある神社で、拝殿へと向かう山へと続く階段沿いの桜の木は満開で、とても雰囲気のある場所でした。

訪れた時には、既に神事が執り行われていましたが、拝殿の前には獅子や道具が設置され、奉納の出番を待っている状態でした。

獅子舞を奉納をするのは、荒魂神社若獅子連さん。

みとよ獅子舞フェスティバルで、荒魂神社若獅子連さんの獅子舞を見たことがあるのですが、実際に地元の神社で見るのは今回が初めてでした。

神事も終わり、獅子舞の奉納が始まりました。

 

 

荒魂神社若獅子連 [ 荒魂神社 ]
荒魂神社若獅子連 [ 荒魂神社 ]
 

 

満開の桜の木を背景に舞う獅子舞。
この時期でしか見れない光景です。

桜の木の下で舞う獅子もいいなと思いながら見ていたのですが、ふとあることに気づきました。

以前に、みとよ獅子舞フェスティバルで見た獅子舞とは、同じ獅子舞のはずなのに印象が違っていました。

これまで沢山の地域の獅子舞を見てきて、ここ最近感じていたことでもあるのですが、やはりその地域で生まれた獅子舞は、その生まれた場所で見るのが一番いいということです。

その土地の雰囲気、空気感というものは、そこに住む人達が作り出してきたもので、そこで生まれ育ってきた人達は、自然とその土地柄が体に染み込んでいるのだと思います。

地元の神社で舞う獅子舞は、その土地で育ってきた人達だからこそ活きてくるのだと思います。

管理人が、みとよ獅子舞フェスティバルで見た獅子舞と違う印象を受けたというのは、そういうところの違いがあったからなのかもしれません。

香川県の獅子舞を本来の形で見るのであれば、どの地域の獅子舞も、現地でしか見れない獅子舞なのかもしれません。

 

今回、管理人の個人的な写真活動で訪れましたが、荒魂神社若獅子連さんからお声もかけて頂き、じっくりと春祭りを見させてもらうことができました。

ありがとうございました。

 

しかし、、、大木獅子組は、葛原ではどのような雰囲気を持っている獅子組なんだろ?

少し気になるところです(笑)