「讃岐の獅子舞」写真展を終えて

 

「讃岐の獅子舞」写真展
「讃岐の獅子舞」写真展
「讃岐の獅子舞」写真展
「讃岐の獅子舞」写真展

 

2017年11月12日(日)、綾川町立生涯学習センターで開催した「讃岐の獅子舞」写真展の最終日を迎え、無事終わることができました(^^)

スタートは、緩やかな感じで始まった写真展ですが、最終日へ近づいてくる程、設置していたアンケートボックスへの投稿も増えていき、最終日はこれまでで一番多い投稿数に、管理人自身も大変驚いたほどでした。

 

「讃岐の獅子舞」写真展
「讃岐の獅子舞」写真展
「讃岐の獅子舞」写真展
「讃岐の獅子舞」写真展

 

後で、生涯学習センターの職員さんに聞いた話ですが、最終日は沢山の人が来場してくれてたそうです。
ご来場して頂いた皆様、本当にありがとうございました。

管理人も、最終日は在廊する予定で考えていたのですが、急遽仕事が入り、それが叶わずそこだけが少し心残りでしたが、こればかりは仕方がないということで言い聞かせているところです(笑)

今回の写真展は、綾川町立生涯学習センターの職員さんからのご連絡がなければ開催できていなかった写真展です。
しかも、管理人が写真活動をしている「写真房 葛(かずら)」の取材依頼を頂き、記事が朝日新聞に掲載されたことで、ご来場してくださった方達もいたということでした。

綾川町立生涯学習センターの皆様、朝日新聞の記者様、この度はお世話になりました。
そして、ありがとうございました。

写真活動を始めた当初は、マイナスな情報から始めてたような気がします。

獅子組の数が減ってきている、担い手不足、もっと注目を浴びてもいいのではないか、、、。

活動しているうちに、保存、残す、伝統、そういうのを口にしているということ自体、上から物事を考えていたのではないか、マイナスから始めるのではなく、プラスのイメージを持って活動するべきではないか、ということを各地域の現地の人達から、沢山学ばせてもらえたような気がします。

獅子舞は、その地域の神事の中で行われる行事の1つ。

それを支えている神職を受け継いでいる人達、地元の神社を守っている地域の人達がいてこその、地元の神様への感謝を込めての獅子舞の奉納だと思います。

以前は、獅子組目線で物事を見ていたところもあるので、獅子が凄いんだと思っていたところもありましたが、そのどれもが欠けてしまうと、祭り自体の存続もできないということに気づくことができました。

獅子組は、有志で集まった芸能集団ではなく、地元の祭りに奉納する地域の集まりなので、祭りがなくなれば存続も危ぶまれます。

結果的に、写真活動は管理人自身が欠けていたところを、気づかせてくれる活動にもなっています。

今回の写真展で頂けたアンケートに目を通していると、私たちの活動に対しての応援もあれば、獅子舞の違いに気づけたというご感想、地元の祭りに来てほしいというご要望や、お礼の言葉もありました。
様々なご意見が、今後の活動のエネルギーにもなったような気がします。

管理人自身、写真展を開催できて本当によかったと思えた、そんな今回の写真展だったと思います。

あらためて、ご来場ありがとうございました!

 

 

 

中讃地域の獅子舞 – 香川県の獅子舞 –

 

西から東へと各地の祭りの撮影に行くようになって、気づけば約5年ほど経とうとしています。

香川県の獅子舞文化の分布も少しずつ見えてきたのですが、最近よく思うのは、中讃地域の獅子舞の文化はかなり色んな文化が濃密に密集している地域だということです。

 

大木獅子組

西木熊野神社【善通寺市】 秋祭り

 

鳴り物の種類も多く、リズムも様々。
獅子頭も、塗り獅子が基本的に多いのですが、猫獅子も使われています。

獅子舞の流儀というものがあれば、逆に流儀がない地域もあります。
高低差の激しい獅子舞もあれば、動きがゆっくりな獅子舞もあったりと、似ている舞をしている地域はあまり見ない程、舞い方も様々です。

 

獅子舞 [ 香川県仲多度郡まんのう町 ]

 

また、土器川周辺の地域では毛獅子文化が集中してあったり、坂出市では獅子だんじりがあったりもします。

 

葛原正八幡神社【仲多度郡多度津町葛原】 秋祭り

春日神社【仲多度郡多度津町山階】 秋祭り

 

葛原にもある、非常に大きな幟を持って各家を回っていく案内幟は、周辺地域にもある文化ですが、その文化もその地域にしか見られない風習です。

神社に石の舞台、神楽台があるのも中讃地域で見られるものだそうです。

 

ダカ(天狗)
ダカ(天狗)

 

そして、天狗、烏天狗のダカ文化。
子供にとっては、とても恐ろしい存在の天狗、烏天狗も中讃地域に見られる文化です。

中讃といっても、そんなに広い区域ではない地域に、なぜこんなにも集中して沢山の文化があるのか、、、

西と東とで挟まれているからなのか、集中して文化が集まっていった場所だったのか、地域性や、歴史上の出来事でそうなったのか、、、、

考えれば考えるほど不思議で、それだけ撮影に回っているだけでも楽しい場所でもあります。

そのような沢山の文化が密集している中讃地域にある多度津町葛原。
葛原にしかない祭りの文化も、もちろんあります。

地元の文化を今でも大切にしている周辺地域に恥じないよう、僕達も大切にしていきたいですよね(*^^*)

 

 

本祭り[ 葛原正八幡神社 秋季大祭 2016 ]

 

「氏参り」「村遣い」と2日間続いた獅子舞も、3日目の「本祭り」で最終日を迎えます。
3日目も早朝からのスタートですが、葛原正八幡神社の本祭りは12時頃から始まります。

 

葛原正八幡神社 沿道
葛原正八幡神社 沿道

 

今年の本祭りは、天気が危うい感じの空模様

 

大木獅子組 出発前
大木獅子組 出発前

 

なんとかもって欲しいと願いつつ、みんなで葛原正八幡神社へ

 

金曜日の夜から、ずっと動きっぱなしですので体の疲れもピークを超えているはずですが、不思議と本祭りの時は、ちょっとした高揚感に包まれます

これも祭りマジックでしょうか?(笑)

神事が始まり、そこから葛原の獅子組4組での一斉演舞が始まります。

 

南獅子組
南獅子組

 

今年は、南獅子組さんが先頭ですので、南獅子組さんから音が鳴り始めます。

 

北獅子組
北獅子組

 

次は、北獅子組さん。

 

西獅子組
西獅子組

 

その次は、西獅子組さん。

 

大木獅子組
大木獅子組

 

そして最後は、大木獅子組。

順番に音が重なっていく形で、それぞれの組で獅子舞が始まり、最終的には一斉演舞となります。
1回目が終われば、次は別の獅子に替え2回目の演舞です。

神社での演舞が終われば、次はお旅所まで行列を作っての移動です。
その間でも、4箇所で2回獅子舞をします。

今年は、天気がもつかもたないかという微妙な天候でしたので、途中、パラパラと小雨が降ったりと、てんやわんや

進行を前倒しにしたりと、例年通りにとはいかなかったですが、それはいっときのことでしたので、帰りの行列ではいつも通りのお祭りとなりました。

天候に振り回されながらも、、、

 

大木自治会長さん

 

大木自治会長さん

 

大木獅子組

 

最近は、あまり獅子を振らなくなったお兄さんも笑顔で獅子舞。

 

大木獅子組

 

兄弟で太鼓打ちをしたり、、、

 

大木獅子組,南獅子組

 

南獅子組さん、大木獅子組で仲良く写れば、

 

大木獅子組

 

大木獅子組の先輩、後輩でも仲良くパシャリ。

 

大木獅子組

 

親子で笑顔の1枚もあれば、

 

同級生

 

南獅子組、北獅子組、西獅子組の同級生組も笑顔でパシャリ。

 

みんなが笑顔で楽しめた祭りだったと思います
そうした中で、将来の担い手達も大人に混じって頑張っていました

 

西獅子組 将来の担い手
西獅子組 将来の担い手

 

西獅子組さんのお子さんが自前の獅子で振っていると思えば、

 

大木獅子組 将来の担い手
大木獅子組 将来の担い手

 

隣りの大木獅子組の子供も、自前の獅子で振っています。

 

大木獅子組

 

まだ太鼓打ちをする年齢にはきていませんが、お父さんと一緒に太鼓打ちをするそんな光景も見られました。

年に一度のお祭りですが、昔と違い人手不足や子供が少ないなどの現状があります。
しかし、3日間を通して真剣に奉納をする姿や、楽しんでいる姿、頑張っている姿を、子供達はいつも見ているのかなと今年のお祭りで感じました。

 

葛原正八幡神社 秋季大祭2016
葛原正八幡神社 秋季大祭2016

 

僕たちが頑張っている限り、次の世代へとバトンタッチはできると思いますので、また来年もいいお祭りにしたいと思います

また1年後ですね(笑)