葛原正八幡神社での奉納は、獅子を替え2回舞う

 

久々に、葛原(かずわら)の秋祭りのお話です。

葛原正八幡神社の秋祭りは、10月第3週の金曜日の夜から始まり
日曜日の夕方まで行われます。

葛原正八幡神社 秋季大祭2015

 

葛原正八幡神社での奉納は、必ず2回舞います。

ただ同じ獅子を使って2回舞うことはしません。
1回目の獅子舞が終われば、別の獅子に替えて再び舞います。

これは葛原4組の獅子組全てに共通しています。

日曜日の行列の時でも、お旅所まで進む間に
数回獅子舞をするのですが、そこでも2回ずつ舞います。

お旅所でも2回、帰ってくるときも2回、最後も2回。
全て1回目の獅子舞が終われば、獅子を入れ替えます。

小さい頃から、それが当たり前となっていましたので
全然気にもしていなかったのですが、
沢山のお祭りの撮影に行くようになって
その文化が葛原独特の文化だと知ることができました。

香川県の獅子舞は、多くは1頭で舞うところが多く、
本番用に使っているのは1頭というところがほとんどです。

地域によっては、複数持っているところもあります。
ただそれは同時に舞うか、予備でというところもあったりと
位置づけ的には、葛原とはまた違うのかなと思われます。

撮影では、獅子頭を持って撮るスナップ写真を現地でお願いしているのですが
だいたいは、メインの獅子頭を1頭持って撮影にご協力を頂けています。
葛原も、数年前にスナップ写真を撮ったのですが、、、

多度津町葛原の獅子組
これを見た時は、なるほどと思いました(笑)

4組全てが、2頭を持って撮影

撮影をお願いする時も、どっちで?という質問もなく
普通に2頭を出してくれました。

葛原では、2頭で1セット。
その文化が現れたスナップ写真でした

なぜ2回舞うのか、、、

正直僕もわかりません。
でも、昔から続いている伝統ということは
何かしらの意味があるのだと思われます。

2回舞うことに意味があるのだとすると
それに合わして獅子を換えるというのも
何か納得できるような気がします。

地元でいるとなかなか気づかないこともありますが
他の地域の祭りを知ることで、地元の文化に気づけたことはよかったです。

今後も大切にしていかないとと、大変強く思いました

 

 

葛原にもあったかもしれない『だんじり』文化

前回の記事でもご紹介した、
南獅子組さんの蔵で見つけた古い獅子頭。
まだその続きがありまして、、、
古い獅子頭だけでなく
まさか葛原にもあったなんてsign01
というものが、南獅子組さんの蔵で保管されていました。
南獅子組の蔵に保管されている「だんじり」
そう『だんじり』ですsign03
原型を保たれている状態ではありませんでしたが
人一人は乗れるほどの大きさはありました。
もしかしたら、このだんじりが使われていた頃は
中に人が入って、鉦もしくは太鼓を叩いてたのかもしれません。
そして、さらに目に入ってきたものが、、、
南獅子組の蔵に保管されている「だんじり」
「豊原」という文字。
多度津町は、「多度津」「豊原」「四箇」「白方」の区域に分かれていまして
葛原は、「豊原」の区域にあります。
母校の小学校も、「豊原小学校」という名称ですので
葛原の人間にとっては慣れ親しんだ文字。
今は、葛原、その近辺も含めて区域として「豊原」と呼ばれているので
住所として使われていない呼称です。
なので、現在、多度津町の区域の呼称として使われている「豊原」という文字を、葛原のお祭りで使われていたというのが不思議で、気になったので少し歴史を調べてみました。
多度津町葛原は、大昔は多度郡葛原村と地域名でした。
1890年(明治23年)の町村制施行に伴う合併により、葛原村、周辺の村も含めて豊原村が発足。
1942年(昭和17年)仲多度郡多度津町に編入され豊原村廃止。
「豊原」は、実際に地名として使われてた時代があったみたいです。
ということは、このだんじりは、
明治23年の発足から、昭和17年に豊原村が廃止されるまでの間に
どこかしらの時代で使われていたのかもしれません。
もしそうであれば、だんじりに「豊原」という文字が入っているのも
少し納得もできます。
う~ん、、、相当古いだんじりということか、、、
ほんと過去へ時間旅行ができるのなら
使われていた当時のお祭りを見てみたいsign03
と、思った今回の出来事でしたw
しかし、、、
ここまで「だんじり」に食いついたのは
これまで見てきたという過程もあったからかもしれません。
写真活動の傍ら、たくさんのお祭りを見に行っていると
獅子、太鼓台やちょうさ以外にちょくちょく目にするのが『だんじり』です。
訪れた先々で、現地の方とお話をする機会もあるのですが
昔はあったんだというお話も聞いたことがありますし
もしかしたら、今よりも『だんじり』の文化が香川県中で見られたのかなと思います。
昨年、坂出市林田町にある「総社神社」で見た獅子だんじり。
『だんじり』【総社神社 坂出市林田町】
だんじりに獅子頭が付いているという衝撃的な姿に大興奮(笑)
『だんじり』【総社神社 坂出市林田町】
その地域の方にとっては、当たり前の文化だと思うのですが
僕にとっては珍しい文化。
思わず写メを撮っちゃいましたw
そして、坂出市瀬居町にある「瀬居八幡神社」の秋祭りにも「だんじり」がありました。
『だんじり』【瀬居八幡神社 坂出市瀬居町】
瀬居本浦獅子連中の方に聞いたところ、一度は途絶えてたそうで
眠っていた「だんじり」を復活させ、現在、秋祭りでは欠かさず出しているそうです。
『だんじり』【瀬居八幡神社 坂出市瀬居町】
このように坂出市、他の地域にも「だんじり」を目にしてきたので
南獅子組さんの蔵で保管されていた「だんじり」を見た時は
かなり食いついて見てたと思います(笑)
葛原のお祭りは、もしかしたら今よりももっと派手だったのかもしれないよなぁ。。。
地元の歴史を知るというのも、大切なことかも知れないと最近よく思います。
もし葛原の古い写真や映像をお持ちの方がいらっしゃいましたら、
情報をお待ちしております(笑)

Tシャツデザイン

 

同じ葛原の「西獅子組」さんから
デザインをお願いできないかとご相談があって
久々に、祭りで使用するTシャツのデザインを手掛けましたhappy01
頭、副頭さんからお願いが、、、
と言われた時はなんだろ??
と思いましたが(笑)
柔らかいイメージも欲しいという要望もあったので
僕なりの西獅子組さんのイメージを湧かせながら
あ~ではない、こ~ではないと、、、
何パターンかデザインflair
「西」という文字は、シンプルというのもあって
どうしたらいいものかと少し壁にぶつかりました。
とりあえず、目立つよう変えないとと
「角くずし文字」や、「牡丹文字」へと変えて
作りこんでいくという作業の繰り返し。
Tシャツデザイン案
ある程度決定したところで
今度は、全体のデザイン案。
西獅子組さんは、若い子達が多い獅子組さんですので
これからも沢山活躍して欲しいという思いも込め
若葉をイメージ。
トータルバランスを整え、
ある程度出来上がったところで見てもらい
微調整をしてようやく完成。
あとは、西獅子組さんに投げかけ
制作したデザインで、Tシャツ作りへと進めるのかは
西獅子組さんのご意見待ち。
やはり、連絡待ちというのはちょっとドキドキですね(笑)
なので、今回制作したデザインでTシャツを作るという連絡をもらった時は
正直嬉しかったです(笑)
そして、完成したTシャツはこちらhappy01
葛原正八幡神社 西獅子組 新Tシャツ
祭り関連の物は、毎回作れるというものでもないので
その獅子組さんにとっては
ちょっとした切り替わりの年にもなります。
それに関われたことに、ほんと嬉しく思いますconfident
葛原正八幡神社 西獅子組
西獅子組さん、
今後も、よろしくお願いします!そして、葛原のお祭りを一緒に盛り上げていきましょう!!