女性の活躍

 

毎年、各地域のお祭りへ行っていますが、女性の担い手がチラホラと見るようになったなぁ・・・と思っていたのが、ほんの数年前。

ですが、ここ数年で一気に女性が増えていっているなという印象です

 

辨天組 [ 善通寺市 ]
辨天組 [ 善通寺市 ]

 

しかも、男性よりも元気なような、、、。

男性も負けてはおれないですよ(笑)

 

葛原正八幡神社 秋季大祭2016
葛原正八幡神社 秋季大祭2016

 

葛原も、もう10年近くにはなろうとしてるのかな?
おそらくそのぐらい前から女性もOKとなっています。

それまで、女性は参加できないという方針でしたが、時代と共にそうもいっていられないという状況になり、男女関係なく参加できるようになりました。

そもそも、なぜ女性が参加できないということになっていたのか・・・。

女性は穢れているから女人禁制と、ちょっと失礼でない?というような書き方で目にする場合もありますが、よくよく調べると、神事において血を流すことは穢れとみなされているそうです。

非常にデリケートなお話になりますが、女性には出産や女の子の日と、男性には経験できない体の変化があります。
なので、先ほど述べた「血を流すことは穢れ・・・」ということで、女人禁制となる1つの理由になるそうです。

といっても、女性だけと思われるかもしれませんが、さらに詳しく調べると、生傷を負って流血している男性が神域に入ることや、神域での狩猟なども同様な理由で禁止されているということなので、一概に女性だけということではなさそうです。

昔、葛原も喧嘩はありましたが、ごくごくたまに、他の地域でも祭り中に殴り合いなどの様子を見ることがあります

血を流すことはタブーとされる神事の方針に乗っ取ると、祭り中にしてはいけないことをしちゃっているので、血を流すような喧嘩だけは本当にやめた方がよさそうです(*_*;

それとこれは神事の場所にもよるとは思いますが、立ち入る場所は危険なところだから女性は立ち入らせてはいけないという意味で、女人禁制としている場合もあるそうです。

さらにさらに調べていくと、秋祭りは五穀豊穣を願い執り行わていることが多いと思います。

その五穀豊穣の神様は女性の神様が多く、神様が嫉妬してはいけないから、その領域に女性が入ってはいけないということで、女人禁制になったともいわれています。

海の神様でも、よく聞くお話ですよね。

では、男子禁制はないのか・・・。

実は、沖縄ではあったそうですよ。

このように、その地域や場所、由来で女人禁制となったり、歴史的な過程で変わっていく場合もあるので、その理由を問われると一般的に導き出すのは難しそうです。

ただ、前回にも書いたことですが、民族写真家さんにも教えてもらった「神事には全て無駄がない」という言葉のように、昔の人は意味を持たないものを神事に持ち込まないと思います。

男女差別だといわれたらそれまでですけど、意味があったから守られていたという過程を知っておく必要はあるのかなと思います。

じゃあ、女人禁制に戻そうといっているわけではありませんので、大丈夫です(笑)

歴史的な過程で変わっていく場合もあると考えれば、その時代で生きる人で話し合って決めたことは、それも文化の過程の1つだと思うので、時代と共に変化することは必要だと思っています。
でないと、今は存続も危ぶまれるような状況ですし(;^_^A

地元の神様もそれは見てくれているはずですので、道を外れた行動を取っていなければ、温かく見守ってくれていると思います(*^-^*)

 

実は、今回のこの内容はブログに書こうか少々ためらいました
やはりこのご時世、デリケートなお話でもあるので(^^;)

でも、このブログを見ているという方々がいるということを、間接的にではありますが聞くことがあります。

おそらく見てくれている人達は、同じ獅子舞をしている人達だと思いますので、こうして知ったことをブログを通して共有することもいいのかなと書かせて頂きました。

「神事には全て無駄がない」この言葉のように、神事で奉納する獅子舞も含まれると思います。

 

お祓い[ 氏参り(2016/10/14) ]
お祓い[ 氏参り(2016/10/14) ]

 

祭りを盛り上げる為や、楽しむ為に獅子舞があるわけではありません。

例えば、葛原では祭りの前にお祓いを受け、その翌日に各家を回るのも、お祓いを受けた獅子や太鼓ぶちが神様に近い存在として役割を担っているからだと思います。

 

村遣い2016
村遣い2016

 

 

それは、葛原以外の周辺地域も同じことがいえると思いますので、また何か知ることができた時は今後も知り得た情報を書いていこうと思います(*^-^*)

ただ、神事のことを追求していくと宗教染みてくるので、いつもどのように書こうか悩んでいますが(笑)

今後とも、懲りずに付き合っていってください(笑)

 

 

鳥取県の麒麟獅子舞と香川県の獅子舞

 

以前、鳥取県の麒麟獅子を見に、2、3年程かけて見に行ったことをふと思い出しました。

こういう獅子舞があると、見せてくれたとある画像。

これが獅子!?

と、見た瞬間に思わず口に出ました(;゚Д゚)

これまでの獅子舞というイメージを大きく変えさせてくれた「麒麟獅子」。

これは、一度見に行かねば!!

 

麒麟獅子 [ 田後神社(鳥取県) ]
麒麟獅子 [ 田後神社(鳥取県) ]

 

ということで、行ってきました(笑)

麒麟獅子は、その名の通り麒麟がモチーフになっていまして、顔は金色で角もあり、耳が逆立っているのが特徴です。

香川県でいえば油単に当たる胴幌は赤色で、背筋の部分は黒色です。
麒麟獅子舞には必ずといっていいほど、猩々がいます。

麒麟獅子もそうですが、猩々のお面も地域によって顔つきは違っているので、どの地域へ行っても必ず猩々の顔を覗き込んで見ていた管理人です(笑)

 

千谷麒麟獅子舞 [ 秋葉神社(兵庫県) ]
千谷麒麟獅子舞 [ 秋葉神社(兵庫県) ]

 

鳥取県内と、鳥取県の県境に近い地域の兵庫県の麒麟獅子を見に行きましたが、どこも他とまったく違う麒麟獅子舞をしていると見受けられるようなところはなかったです。

どの地域も、地域によって色はありますが、若干の違いはありつつも、これまで聞いたことや調べたことと、当てはまるような獅子舞をしていました。

いくつか見た中で、凄く印象に残っているのは宇倍神社での宵宮です。

 

麒麟獅子舞 [ 宇倍神社(鳥取県) ]
麒麟獅子舞 [ 宇倍神社(鳥取県) ]

 

そこで見た麒麟獅子は、その舞う姿に凄みを感じさせるような獅子舞で、神事での獅子舞は何ぞやと、あらためて考えなおされた舞でした。

 

麒麟獅子舞 [ 宇倍神社(鳥取県) ]
麒麟獅子舞 [ 宇倍神社(鳥取県) ]

 

実は、場所や日程を間違え、ただ鳥取県へ行っただけという年もありましたが((笑))、これぞ神事というような雰囲気の中での宵宮や、各地域の現地の方の優しさにも触れたりと、麒麟獅子の旅は、今の管理人の活動の糧となるいい旅でした。

 

では、同じく獅子舞のある香川県の場合、舞や、そのスタイルを説明しただけで、鳥取県の麒麟獅子舞のように、これぞ香川県の獅子舞!と説明できるのか、、、

それはこれまでのブログでも書かせてもらってますが、とても難しい、、、(;_;)

まず、西讃

 

八幡神社・須賀神社 [ 三豊市山本町 ]
八幡神社・須賀神社 [ 三豊市山本町 ]

 

東讃

 

男山神社 [ さぬき市 ]
男山神社 [ さぬき市 ]

 

西と東とで、まったくもって同じスタイルの獅子舞をしていないということ。

中・西讃の獅子舞しか見たことなかった管理人が、初めて東讃の獅子舞を見た時は、なんだこれはと大変驚きました。

その驚きは、他の県でこんな獅子舞があるんだと驚かされる印象と、同じだったような気がします。

それだけ違うということは、中・西讃と東讃とでは文化的に違うのかもしれません。

中・西讃の文化圏、東讃の文化圏で生まれたスタイルの違う獅子舞が、それぞれの地域で伝わっていったと想定すると、しっくりと当てはまるような気がします。

もちろん、中讃、西讃、東讃と見ても、地域で大きな違いはあります。
さらに細かく市町村単位で見ても、さらに違いが見えてきます。

このような香川県の獅子舞事情なので、鳥取県では麒麟獅子舞の説明がつくのに、香川県ではそれがなかなかできない、、、

となるわけです。

しかし、なぜこのような様々な獅子舞が、この小さな県で生まれたのか、ほんと不思議な県だと思います(笑)

県民性なのでしょうか?

はたまた地域性なのでしょうか?

歴史的な背景も含まれるかもしれません。

ですので、中途半端に伝えようとすると、

いやいや、一緒にしてほしくないんだけど、、、

という地域の声も上がってくることになりかねないので、管理人も写真活動をしている以上、そうならないように地道に県内の獅子舞を知っていく必要があるなと感じています。

どこへ行っても新しい発見ばかりの香川県の獅子舞。
そこが管理人にとって感じる、香川県の獅子舞の魅力なのかもしれません(#^^#)

まだまだ何年もかかるとは思いますが、いつかはうまく香川県の獅子舞をお伝えできればと思っています(*^-^*)

もちろん、地元の葛原のことも詳しく知っていきたいと思ってもいます☆

 

 

 

そうそう!!

麒麟獅子のお話で出てきた猩々ですが、実は、香川県にも猩々はいます(^^)

 

御神楽
御神楽

 

 

それは、お神楽で登場する猩々です。
香川県の猩々の面も、鳥取県の猩々と同じで赤塗のお面です。

お神楽で舞う猩々の舞は、香川県にしかない文化だそうですが、鳥取県の猩々と香川県の猩々、お互いに似たような顔つきのお面を見ていると、何か繋がりがあるのではないかと気になって仕方がありません(笑)

 

 

現地でしか見れない獅子舞 – 香川県の獅子舞 –

 

4月に入り、桜も満開です。

秋祭り程多くはありませんが、4月に入れば、毎週のようにどこかしらの地域では春祭りが執り行われ、獅子舞の奉納を目にすることができます。

管理人も、昨日、三豊市三野町にある「荒魂神社」へ行ってきました(*^-^*)

 

 

荒魂神社 [ 三豊市三野町吉津 ]
荒魂神社 [ 三豊市三野町吉津 ]

 

そこは、山の中腹にある神社で、拝殿へと向かう山へと続く階段沿いの桜の木は満開で、とても雰囲気のある場所でした。

訪れた時には、既に神事が執り行われていましたが、拝殿の前には獅子や道具が設置され、奉納の出番を待っている状態でした。

獅子舞を奉納をするのは、荒魂神社若獅子連さん。

みとよ獅子舞フェスティバルで、荒魂神社若獅子連さんの獅子舞を見たことがあるのですが、実際に地元の神社で見るのは今回が初めてでした。

神事も終わり、獅子舞の奉納が始まりました。

 

 

荒魂神社若獅子連 [ 荒魂神社 ]
荒魂神社若獅子連 [ 荒魂神社 ]

 

満開の桜の木を背景に舞う獅子舞。
この時期でしか見れない光景です。

桜の木の下で舞う獅子もいいなと思いながら見ていたのですが、ふとあることに気づきました。

以前に、みとよ獅子舞フェスティバルで見た獅子舞とは、同じ獅子舞のはずなのに印象が違っていました。

これまで沢山の地域の獅子舞を見てきて、ここ最近感じていたことでもあるのですが、やはりその地域で生まれた獅子舞は、その生まれた場所で見るのが一番いいということです。

その土地の雰囲気、空気感というものは、そこに住む人達が作り出してきたもので、そこで生まれ育ってきた人達は、自然とその土地柄が体に染み込んでいるのだと思います。

地元の神社で舞う獅子舞は、その土地で育ってきた人達だからこそ活きてくるのだと思います。

管理人が、みとよ獅子舞フェスティバルで見た獅子舞と違う印象を受けたというのは、そういうところの違いがあったからなのかもしれません。

香川県の獅子舞を本来の形で見るのであれば、どの地域の獅子舞も、現地でしか見れない獅子舞なのかもしれません。

 

今回、管理人の個人的な写真活動で訪れましたが、荒魂神社若獅子連さんからお声もかけて頂き、じっくりと春祭りを見させてもらうことができました。

ありがとうございました。

 

しかし、、、大木獅子組は、葛原ではどのような雰囲気を持っている獅子組なんだろ?

少し気になるところです(笑)