香川県の獅子舞の油単。
武者絵、龍、虎、鳳凰、風神、雷神、、、
図柄や色は様々で、獅子の華やかさが増します
中西讃では、馬の毛に覆われたもの、絵柄ではなく毛模様、刺繍が施されたもの、布団地、絵柄とはまた違う油単を見ることができます
ごく一部の地域に限られているのか、はたまた珍しいことなのか、、、
いや、全然珍しいことではありません。
それらはごく一部というわけでなく、周辺地域にも影響を与え、獅子と共に同じような油単が周辺地域に伝わっています。
また、絵柄の入った油単が多いのは確かですが、大木獅子組の葛原では絵柄の油単になった歴史は浅く、古い白黒の写真で見るとそこに写っているのは布団地の油単。
周辺地域でも、昔は葛原と同じようなところもあったそうですし、代々、同じ絵柄を受け継いだ染めの油単を使っている地域もあったりと、むしろ、その時代の祭りで見る獅子の方が、地域によって様々な油単を見れたのではないでしょうか。
その時代に見れば、どの地域もお互いに珍しいと思ってたかもしれませんよね(笑)
逆に、東讃地域になると武者絵などの図柄が入った油単が圧倒的に多くなります。
東讃地域の祭りへ巡りだした頃は、中西讃の獅子を見ていた管理人にとってはその多さには大変驚いた程です。
なぜそのようになったのかは、流派という意識が強い地域ならではなのかとも感じます。
東讃地域の方にお話しを聞くと、昔から同じ絵柄を使った油単を使っているというお話も聞きました。
そのような地域が東讃では多いのかなと思いますが、そこまで多くの方にお話しをまだ聞けていませんので、はっきりと現段階ではいえないところですが
今回は油単でご紹介をしましたが、使用される鳴り物の道具も、もちろん地域によって特徴が現れます。
どちらかが珍しい、少数だということではなく、どちらも香川県の代表的な獅子でもあり、道具でもあるということに変わりはありません。
多くの地域を回っていると、ここはあそこと似ているとか、太鼓ぶちの芸が一緒だとか、共通点を発見することが多く、そういった共通点は獅子や道具にも現れます。
地域によって個性が出る香川県の獅子舞。
もしかしたら、全ての地域が珍しい獅子舞なのかもしれませんよね(笑)