讃岐獅子舞語録

 

写真活動を始めた当初、香川県中の祭りやその地域の人達と出会うと
僕にとっては聞きなれない言葉をよく耳にすることがありました。
オオジシ、コンコンジシ、カサゾロエ、カドブリ、キョウクチ、、、
現地へ行くと、お話を聞く機会もありましたので、聞きなれない言葉を聞く度に、
「なんだそりゃ?」
と思いながら、会話の流れでおそらくこのことだろうなと想像をしながら、お話をしていました。
僕も、地元で使われている言葉は当たり前に使われているものだと思っていましたが、実際に各地域へ行きだすと、それは通用する言葉でなかったり、使われていなかったりと、香川県内でもちょっとしたカルチャーショックを受けたものです。
三豊市財田町
今では、各地へ回っているおかげでだいぶわかるようになってきてますが、まだまだ知らない言葉が出てくるような気がします。
ということで、少しばかりですが讃岐獅子舞語録をご紹介させて頂きます。
まずは、各家を回り「オハナ」をもらうことを、
大木獅子組では「ムラヅカイ」と呼んでいます。
同じ葛原でも、他の地域では「イエヅカイ」と呼んでたりしているのかな?
身近なだけにきちんと聞いたことはないのですが、耳にしたことがあるような気がします。
「ムラヅカイ」は、高松市西部、旧香川郡あたりで
「イエヅカイ」は、綾川町を中心とした地域でも呼ばれているそうです。
香川県高松市上林町【 拝師神社 】
また三豊市では、「ムラウチ、コウジュウマワリ」と呼ばれていて
東かがわ市では、「カドブリ」と呼ばれているそうです。
さぬき市や、三木町では、
祭り前に地区内をまわって獅子を遣って「オハナ」もらうことを「カサゾロエ」と呼ばれていて、同じ獅子を遣って「オハナ」をもらうことでも
・ムラヅカイ
・イエヅカ
・カドブリ
・カサゾロエ
・ムラウチ
・コウジュウマワリ
と、地域によって呼ばれ方が違うことがわかります。
道具では、主に西讃や中讃で遣われている「平太鼓」は
大木獅子組の場合は、「地太鼓」
地域によっては「陣太鼓」
そのままの名称で「平太鼓」
と呼ばれていたりと、同じ道具でも呼び名が違ってたりします。
ということで、ほんとにごくごく一部しかご紹介していませんが
一つ一つの言葉を説明していると、とてつもなく長くなると思いますので
とりあえずここまでということで(笑)
やはり直接見ていないと、文章ではなかなかご理解頂けないかなというのもありますし、読むのも飽きてくるかなとcoldsweats01
香川県仲多度郡まんのう町【 八雲神社 】
日本で一番小さな香川県に、様々な獅子頭や油単、獅子舞もあれば
それぞれの地域で使われている言葉があったりするのは
獅子舞文化がいろんな地域へ浸透していった証しかもしれませんよねhappy01

途絶えた伝統文化の復活

 

【篠笛】 葛原正八幡神社 南獅子組

 

上記の写真は、昨年の「葛原正八幡神社 秋季大祭」お旅所での様子です。

なんら変哲のない祭りの一幕だと思われると思いますが、僕が小学生の頃、太鼓打ちとしてお祭りに参加するようになってからこれまで、葛原には写真に写っている篠笛は見たことがありませんでした。

葛原正八幡神社 南獅子組

 

一昨年から、南獅子組では篠笛を吹く光景を目にするようになって、初めて見た時は大変驚きました。

これまでなかったものが、突然現れたんですからeye

では、元からなかったのかというと、そういうわけではなく、実は、葛原には昔篠笛があったそうです。
僕が、そのことを知ったのはここ数年の話です。
唯一、南獅子組に篠笛があった頃の曲を吹ける人物がいると知ったのもその頃でした。

では、なぜ復活できたのか、、、

南獅子組の関係者に聞いた話ですが、現在、篠笛を吹けるという方は、昨年に他界されており、生前、篠笛を残す為に、当時のラジカセで録音していたそうです。
その音源を元に、篠笛を吹くのも初めて、頼りはその当時に録音された音源。
そのような状況で、南獅子組の一人の方が覚えたそうです。

そして、一昨年のお祭りで復活。

葛原4組の獅子組の舞いやリズムは、地元で慣れ親しんでいるのもあると思いますが、どの組も大好きな獅子舞です。

特に、南獅子組の獅子舞は、静かな動きの中にどこか貫禄のある舞いで、祭りの初日にまずその舞いを見てから気合いが入っていくというのが、僕にとってのお祭りになっていますhappy01

あとで知った話なのですが、南獅子組の獅子は、おばあちゃん獅子だそうです。
そのことを聞いて、貫禄のある舞いに何か納得しました。

今回復活した篠笛を見ていると、さらに箔がついたような感じもします。
なので、ちょっと羨ましくも思っちゃいます(笑)

以前あったものが途絶え、何十年後かに、今の世代で復活させたということに感動さえ覚えます。

葛原も、祭りに関わる人が少なくなっている現状ですが、そのようなお話を聞くと、まだまだ盛り上がりを見れるような気もします。

 

葛原正八幡神社 秋季大祭2014

 

葛原4組一丸となって盛り上がれば、多度津町の中でも大きな秋祭りになるんじゃないかと思いますsmile

葛原のみなさんいかがでしょうか(笑)

2012年 年明けうどん

2012年 年明けうどん

 

讃岐人なら、やっぱりうどんでしょup

ということで、昨日、2012年初のうどんを食べましたshine

いわゆる、年明けうどんになるのかな??

 

年明けうどんの定義は、元旦から1月15日までに食べるうどんのことで、赤いトッピングなどが添えられてるのが特徴だそうです。

 

 

本当は、年越し獅子舞の後、
メンバーと一緒に行った初詣で食べたかったんだけど、時間帯的に遅すぎたかなcoldsweats01

 

初めは、毎年祭りで奉納している「葛原正八幡神社」へ初詣に行って
その次は善通寺へcar

 

善通寺では、「獅子組や」と通りすがりの人達に言われ
またまた同じように獅子組だと声を掛けられた人達と少しばかり立ち話もしたり
まさか初詣へ行って、見知らぬ人達に声を掛けられるとは思わなかったです(笑)

 

しかも立ち話をした人達は、善通寺の上吉田東部獅子組の方達で
「もしかして大木獅子組?」と聞かれた時は非常に驚きました(笑)

 

どうやら、大木獅子組のホームページを見てくれてたそうで
それを聞いた時はほんと嬉しかったですconfident

 

 

そんなこんなで帰ったら朝に近い時間帯でしたが
うどんも食べれず、昨日、思い出したようにうどんを食べたということです(笑)
 

 

年明けうどんは、「さぬきうどん振興協議会」が全国へ向けて普及活動をしているそうです。

 

昨年は、香川県が要潤さん副知事就任という「うどん県」改名PR。

そして、丸亀市がその相乗効果を狙って「骨付鳥市」への改名を目指すという設定で、遠藤章造さんを起用するなど、香川県は観光PR活動が活発になってきています。

 

ついでに、秋祭り
特に県内で1000団体以上もある獅子組を有する香川県もPRして欲しいですよねshine

 

食でのPR効果は大きいと思いますが
ぜひ地元の伝統芸能の盛り上げも兼ねて、讃岐の獅子舞も全国へのPRに含めて欲しいですup

 

伝統芸能に携わっている者のとしての願いでもありますconfident