松下獅子店

昨年末の話にはなりますが
一緒に写真活動をしているメンバーと
久しぶりにおっちゃんのとこへ行きたいよねsun
という話になり、善通寺にある「松下獅子店」へ行ってきましたhappy01

 

初めて訪れた時は
本当にここなんだろうか?
という外観に戸惑ったのが今では懐かしく感じます(笑)

 

お店へ行ってみると、ちょうど新規の獅子頭の制作をしているところでしたeye

 

 

 

松下獅子店

 

 

今でも現役でバリバリと仕事をしているおっちゃんを見ていると

本当に凄いなと思いながら、その作業風景を見入るのが
何か好きになっていますw

 

 

写真活動で、香川県中の祭りへ訪れると
おっちゃんが手掛けた獅子頭にもよく出会います。

 

中には、20年近く経っている獅子頭でも
まだまだ現役で使える状態に驚かされることもあったり
おっちゃんの獅子頭の凄さというものを実感した時もありました。

 

うちの獅子頭は、購入した年からひび割れたりしてたもんなぁshock

 

こういうものなのかな?
と知らずに使ってたけど、実はそうではないということを知ったときは、、、

いやぁ、衝撃的でしたcoldsweats02

 

おっちゃんの所には、今でも地元やその周辺の地域、遠いところでは県外からも
修理や制作依頼が来ています。

実際、僕が行った時にお客さんと商談している現場を見た時は
お~、こんな風にやり取りしてるんだsign01
と、その現場に立ち会えたことに感動した覚えもあります(笑)

 

 

おっちゃんは、香川県に誇れる職人さんですshine

 

 

これからもお邪魔すると思いますので
よろしくお願いしますhappy01

 

 

予断ですが、おっちゃんが僕のことを覚えてくれてたのには嬉しかったなぁ(笑)
 

 

 

 

 

香川県の獅子頭

香川県の獅子頭は、木ではなく和紙で作られています。

和紙なので軽く振りやすいというのが特徴の獅子頭flair

 

じゃあ香川県の獅子頭は、全て同じ?
と思いきや、素材が同じであっても
顔つきやら、色づかいやら、、、
その作り手によって個性が出ているので
違いが出ています。

 

香川県では、東讃、中讃、西讃と区域に分けられたりしますが
その区域で、主流の獅子頭が違っているという現状を
写真活動を通して目の当たりすることができましたeye

 

一部地域では、使われている獅子頭が違ってたりもしますので
大まかに分けると、と思ってくださいhappy01

 

まず香川県の獅子頭は、

 

宮武獅子頭商店(高松市)
松下獅子店(善通寺)
丸岡光信獅子頭製作所(三豊市)

 

の3つのお店で制作されていますflag

 

この時点で、お店も東讃、中讃、西讃と区域が分かれている、、、
ということは、まったくその通りで

 

東讃で多く見られる獅子頭は、宮武系の獅子頭sun

 

 

 

讃岐獅子頭

 

 

中讃、西讃で多く使われている獅子頭は、丸岡系の獅子頭sun

 

 

 

獅子頭『大木獅子組』

 

 

 

そして、中讃でも特に善通寺に多く見られる獅子頭は、松下系の獅子頭sun

 

 

 

砂古獅子組

 

 

 

写真ではなかなか違いを伝えることも難しいのですが
実物を並べることができれば見ただけでも、
顔つきが違うことにすぐ気づけます。

 

地元では、丸岡の獅子頭が主流でしたので
10代の頃、お隣りの善通寺の獅子頭を初めて見たときは
めちゃカッコイイやんsign03
と凄い憧れをもったことがあります(笑)

 

 

昔は今と違って、情報や移動手段なども限られていたと思いますので
近くのお店に依頼してきた結果、このように3つの区域で使われている獅子頭の違いが出たのだと思います。

 

といっても、職人さんがそれぞれの地域で一時代を築いてきたからこそできたことだと思うので、職人さんの技術による結果ともいえるかもしれません。

 

 

中、西讃にお住まいの方は、東讃のお祭りへ、
東讃にお住まいの方は、中、西讃のお祭りへ
ぜひ行ってみてくださいhappy01

 

地元の獅子、その周辺の獅子までしか見たことがないんでしたら
文化の違いにも目の当たりすると思いますが
まず獅子頭の違いに驚くと思います(笑)

 

なかなかに香川県の獅子舞文化は奥深いですshine

 

 

 

 

 

獅子頭

 

企画写真展『讃岐祭』獅子撮影

 

 

僕が写真活動している『讃岐祭』で企画している獅子頭と油単の撮影camera

 

ちょうどSNSでそのことをつぶやいた時に、自分の獅子組のも撮ってくれないかという嬉しいご依頼があり、昨日、丸亀まで行って来ましたhappy01

 

そこで出会えた獅子頭は、津森獅子組さんの獅子頭。

古い型に見えるけどその割にはすごく綺麗だなという印象で、実際に聞いてみると、親世代が子供の時から使われている古い頭なんだそうですeye

 

なぜ綺麗なのかは、修理を重ねてきた結果だそうで
長く現役で使われているのも、
そうやって大事に使われてきたからなんだろうなと、うなづけるお話でした。

ただ、修理して大事に長く使われている獅子頭に共通していることは
とにかく重い!

 

少しばかり持たせてもらえたのですが
大きさの割りにやはり重かったですsweat01

 

ふと以前に職人さんがいってたことを思い出しました。

 

「昔の職人さんは、ほんといい仕事をしてたんだな」

 

と、、、。

 

それを聞いて、
いやいや、あなたのこだわりも半端ないっすよdash
と心の中でつぶやいてましたが(笑)

 

でも、確かに写真活動を通していろんな獅子頭と出会ってきましたが
昔の頭はほんとしっかりとした作りで、持っただけでも感触が違ってました。

もちろん素人目での感覚ではありますが
それでも違うなと思うということは
それほどいい獅子頭なんだと思います。

 

 

 

獅子頭修理中(大木獅子組)

 

 

大木獅子組も、古い頭も含め生まれ変わって戻ってきましたが
そうして手掛けてくれた職人さんの獅子頭を
今後も大事に使って、長く現役で頑張ってほしいなとあらためて思いましたconfident

 

 

しかし、、、、、

 

 

 

いつから使われていたのか不明の獅子頭(大木獅子組)

 

 

いつかこの獅子頭も復活させたいsign01

そうとう大きい頭になるらしいけど
松下のおっちゃんのおじいちゃんが手掛けた獅子頭だそうで
そんなレアな頭が大木獅子組にあるなんて、、、

 

なんとか復活できないだろうか(笑)